再生紙の場合などは、その製造工程で硫酸などの硫黄分を含む薬液を使うため、それがダンボール内に残り、硫酸還元菌により硫化水素が発生するらしいです。
もちろん 人体に悪影響を与えるような量の硫化水素が発生するわけではありませんが、その硫化水素を使って銀貨のトーン加工ができないものか試してみようと思います。
今回 検証に使用するのは日本赤十字社の銀メダルです。
留め金を外してメダル単品にしております。
なお、留め金部分はちょっと力を入れると変形して外すことが可能です。
↑元々はこんな形態です。
裏面はこんな感じです。
年号は 昭和21年(1946年)ですね。
このままだと表面の硫化がひどいので、このやり方でリセット したいと思います。
リセットしました。
だいぶ綺麗になりました。
それでは検証していきましょう!
検証に使うダンボールはヤマト運輸のコンパクトボックスです。
再生ダンボールですね。
丸く切ったダンボールを4枚重ねにしてガラス瓶の底に置き、熱湯を注ぎます。
先日やったように、治具にセットした銀メダルをダンボールの上に置き、ガラス瓶の蓋をして密閉状態にします。
20分ほど密閉状態にし、取り出しましたが銀メダルに全く変化は見られませんでした。
熱湯を入れた影響でマスキングとして使っていたシールが剥がれてしまったので、これ以上の検証を断念しました。
検証の結果、ダンボールを使っては実質的にトーン加工ができないことが分かりました。
数日単位で密閉を続ければもしかしたらトーン加工できるかも知れませんが、あまり効率が良くないですね。
ただダンボールから微小な硫化水素が発生するというのは事実のようなので、銀貨類などをダンボールで長期間保管するのはトーンが発生する可能性があることを認識しておいた方がいいみたいです。
なんか不完全燃焼気味だったので、通常通り卵を使ってトーン加工をしてみました。
※動画撮影最後に娘に邪魔をされてしまいました。
今回は レインボートーン、オーロラトーンを意識してみました。
まあまあ うまくトーン加工できたんじゃないかと思います。
これが日本赤十字社 銀メダルの実力です。
なお、人工的に付けたトーン銀貨を天然銀貨と偽ってフリマサイトなどで販売するのは詐欺罪にあたりますので絶対に止めて下さい!
以上、参考になりましたら幸いです!
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