勤め人卒業後の社会保険について

事業

普段、我々は体調が悪くなったりすると気軽に病院に行きます。

しっかり診てくれて、病院でしか処方してくれない薬も格安で手に入れられ、安心ですよね。

それはひとえに 日本の社会保険制度がしっかりしているからです。

社会保険制度とは、病気や怪我、老後などのリスクに備える公的な保険になります。

国民が払う社会保険料によって運営されており、『医療保険』『年金保険』『介護保険』などがあります。

勤め人(会社員)を卒業して、開業届を出してフリーランス(個人事業主)になった場合、基本的には下記のように変わります。

医療保険:健康保険(健保)⇒国民健康保険(国保)

年金保険:厚生年金⇒国民年金

保険料の負担:50%(残り50%は会社負担)⇒100%

国民健康保険は傷病手当金や出産手当金が出なかったりします。

また、国民年金は厚生年金よりも受取額が大幅に少なかったりします。

極めつけは扶養の制度が使えるのは勤め人(会社員)だけになります。

医療保険料は前年の所得に応じて決定されます。

勤め人を卒業した1年目に支払う保険料は、勤め人の時の所得で決まるので高額になる可能性があるので注意が必要ですね、住民税と同じ感じです。

国民健康保険以外の選択肢としては、勤め人の時の健康保険を2年間に限り任意継続できます。

もちろん会社はもう保険料を50%負担してくれないので、実質2倍の保険料負担になります、ですがそれでも国民健康保険に入るよりも安くなる場合があります。

※どちらが安くなるのかは役所や地域の健康保険協会などの公的機関で確認して下さい。

また事業の立ち上げ途中で年収が130万円未満で少ない場合は、家族や配偶者の『健康保険』の扶養に入ることもできます。実質0円なので、これが一番お得ですね。

社会保険上の扶養に入れる条件としては、年収が130万円未満かつ、扶養に入れてくれる人の年収の50%未満であること、被保険者が配偶者もしくは三親等以内であることです。

※三親等とは曽祖父母、祖父母、父母、子、孫、ひ孫、兄弟姉妹、甥・姪、おじ、おばが該当します。

その他には文芸美術国民健康保険組合などの国保組合に加入するというのもありますが、職種が限定されるので割愛します。

今までは勤め人としての生き方が主流で、新卒から一つの会社で定年まで勤めあげ、退職金と年金で老後は悠々自適な生活ができました。

しかし時代は変わりました、老後の寿命も延び、人生100年時代と言われています。

仮に65歳で退職したとしてもあと35年あります。

退職してからも年金だけで生活するのは大変かもしれません。

でも何歳になっても自分のビジネスを持って、稼ぐ力があるのは、勤め人にはないフリーランスの強みです。

自分で稼げて社会保険制度の知識があれば老後のリスク管理も可能です。

経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!

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