コイン収集ブームはいつ始まった?日本の熱狂年代を徹底解説!

日常
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日本におけるコイン収集ブームの発生年代

  • 最初のブーム:昭和33年(1958年)頃、グリコがキャラメルのおまけに古銭(天保銭など)を付けたことがきっかけで、子供たちを中心にコイン収集ブームが発生しました。
  • 本格的なブーム:昭和39年(1964年)の東京オリンピック記念1000円銀貨・100円銀貨の発行が、全国的なコイン収集ブームの火付け役となりました。このときは銀行や郵便局に長蛇の列ができ、機動隊が出動するほどの社会現象となりました。記念硬貨の希少性や話題性、そして戦後の経済成長による大衆の購買力向上が背景にあり、子供から大人まで幅広い層が熱中しました。
  • 第2次・第3次ブーム
  • 昭和44年(1969年)の通常貨幣セット発売や昭和45年(1970年)の大阪万博記念硬貨発行で再燃。
  • 昭和61年(1986年)の天皇陛下御在位60年記念10万円金貨発行時、バブル景気も重なり再び大きなブームとなりました。

ブーム発生の理由と時代背景

1. 大衆化とメディア・企業の仕掛け

  • それまで一部の富裕層の趣味だったコイン収集が、グリコのキャラメルおまけ企画で一般家庭や子供たちに広がりました。

2. 記念硬貨の発行

  • 1964年の東京オリンピック記念銀貨は、日本初の記念硬貨であり、希少性・デザイン性・話題性から人気が集中。
  • 記念硬貨の売上が大会運営費などの資金源となり、国策としても重視されました。

3. 経済的背景と投機的要素

  • 昭和61年の天皇在位60年記念金貨発行時はバブル景気で、金貨の価格がプレミア化し、投機目的の参入も増加しました。
  • プレミアム価格の高騰と暴落を繰り返し、投機色が強まる時期もありました。

4. 社会現象としての広がり

  • 記念硬貨の抽選や長蛇の列、貨幣セットの発売など、メディアや社会現象としても注目されました。

まとめ

昭和初期以降、日本のコイン収集ブームは

  • 昭和33年のグリコおまけ古銭(第一次ブーム)、
  • 昭和39年の東京オリンピック記念銀貨(本格的な全国的ブーム)、
  • 昭和61年の天皇在位60年記念金貨(バブル期の投機的ブーム)
    と複数回発生しています。

背景には、記念硬貨発行による話題性、経済成長やバブル景気、企業やメディアの影響、そして希少性への投機的関心がありました。

現代の日本では、かつてのような大規模な「コインブーム」と呼べる社会現象は起きていませんが、コイン収集は根強い人気を保っています。

全国各地でコインショーやオークション、収集イベントが定期的に開催されており、2025年も東京・大阪・名古屋などで大規模なイベントが予定されています。

また、2025年の大阪・関西万博記念硬貨など新たな記念コインの発行もあり、コレクターの間で注目が集まっています。

ただし、1964年の東京オリンピック記念硬貨発行時のような社会全体を巻き込むブームではなく、主に愛好家やコレクターを中心とした安定した人気という状況です。

以上、参考になりましたら幸いです!

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