扶養制度を利用している人は投資で儲かっても確定申告はしてはいけない理由とは?

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扶養制度を利用している専業主婦、専業主夫、学生さんなどを対象にしたお話です。

扶養については過去に配偶者の扶養について簡単に説明してみる試み で説明しました。

扶養には『所得税上の扶養』と『社会保険上の扶養』の2種類があり、この2つは全くの別物なんですね。

投資による利益が発生した場合、これらの扶養から外れてしまう恐れがあります。

利益の金額によって変わりますが、下記のようになります。

①利益が基礎控除の48万円以上あると『所得税上の扶養』から外れる
⇒扶養している人の控除がなくなる。また自分の住民税を支払わないといけない。

②利益が130万円以上あると『社会保険上の扶養』からも外れる。
⇒国民年金・健康保険料は自分で支払わないといけない。

これらの対策としては下記になります。

①NISA口座を使用する
⇒NISA口座を利用することで課税されることはなく、利益はすべて自分のものです。確定申告不要です。

②特定口座(源泉徴収あり)で行う
⇒NISA枠では収まらない金額を投資しようとしたら特定口座になります。こちらも源泉徴収ありを選択していれば税金の支払いは口座内で完結し、確定申告の必要はありません。

③証券会社を複数持たない
⇒例えば、楽天証券とSBI証券を併用して投資するとかですね。楽天証券はプラスでSBI証券がマイナスになってしまった場合など、2つを合せて損益通算をしようとすると確定申告が必要になってしまうんですね。
そのために証券会社は一社に絞ったほうがいいです。

どうでしょうか?

対策としては如何に確定申告というインプットをしないか、ということなんですね。

次に注意点について説明したいと思います。

FXには特定口座が無いので、もしFXで利益を出してしまったら申告分離課税になり、確定申告が必須になります。

特に最近は海外金利引き上げの影響で外貨預金のかわりにFXの低レバレッジ運用でスワップポイント狙いの投資が流行っているので注意したいところですね。

また社会保険上の扶養判定は年収や所得ではなく、『安定的な収入』かどうかなので、特定口座の源泉徴収ありで確定申告をしなければ、『安定的な収入』とは見られないケースが多いです。

その辺の判断基準は各健康保険組合で対応が異なるので、一度確認をされてもよいかと思います。

資本主義ゲームのルールを理解して、なるべく有利なポジションで資産形成を進めたいですよね。

お金は自由の土台です。そして自由に生きるためにはお金は避けて通れない話題であり、お金がなければ自由には生きられません。

学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!

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