本日こんなものが届きました。

最近は普通郵便で届くことが多くなりました。
書留で送られてきたことは一度もありませんが😅
早速 開封してみましょう!

入念に梱包してくれています。

届いたのは「1972 Eisenhower Uncirculated Silver Dollar(1972年アイゼンハワー未使用銀貨)」と呼ばれるアメリカ合衆国の記念1ドル銀貨です。

1971年から1978年まで発行された大型の1ドル硬貨「アイゼンハワー・ダラー(Eisenhower Dollar)」のうち、コレクター向けに特別に40%銀で製造されたものです。
プルーフタイプではありませんが、持っていない記念銀貨だったので入手してみました。
ほぼ地金価格ぐらいで入手できました😆
銀貨のスペックです。
- 発行年:1972年
- 材質:40%銀
- 重量:24.59g
- 直径:38.1mm
- 発行目的:一般流通用は銅・ニッケル合金で作られたが、コレクター向けに銀貨も発行された。
- 未使用(Uncirculated):通常流通はせず、ミントセットとして販売されたもので、特別な仕上げはないが流通による摩耗がない。

表面には ドワイト・D・アイゼンハワー元大統領の肖像(デザイナー:フランク・ガスパロ)があります。
大統領の首下のミントマークは S なので サンフランシスコ造幣局製です。

裏面はアポロ11号のミッションパッチを基にした鷲が月に着陸するデザインです。(デザイナー:フランク・ガスパロ、マイケル・コリンズ)
歴史的背景
発行のきっかけ
- 1969年、第二次世界大戦の英雄であり元大統領のアイゼンハワーが逝去。
- 同年、アポロ11号が人類初の月面着陸を達成。
- この2つの歴史的出来事を記念し、議会で新しい1ドル硬貨の発行が決定された。
経済・社会状況
- 1970年代初頭のアメリカは、ベトナム戦争の長期化やウォーターゲート事件による政府不信、インフレ率の急上昇(グレート・インフレーション)、金本位制の終了(ニクソン・ショック)など、激動の時代だった。
- 1971年には金とドルの交換停止が宣言され、アメリカ経済は大きな転換点を迎えた。
- 物価上昇や失業率の増加など、経済的な不安が社会全体に広がっていた。
コイン流通の事情
- 1960年代後半、銀価格の高騰で流通用コインから銀が除かれ始めたが、カジノなどでは銀貨の需要が根強かった。
- そのため、一般流通用は銅・ニッケル合金、コレクターやカジノ向けには40%銀貨が発行された。
コレクター向け銀貨の特徴
- 一般流通用のコインと同じデザインだが、銀含有率が高い。
- 「Uncirculated(未使用)」は高速プレスで大量生産され、流通はしていないが、プルーフコインのような鏡面仕上げはされていない。
- 1972年のサンフランシスコ造幣局製(Sマーク)のものが多い。
- コレクターズアイテムとして、現在でも一定の価値を持つ。
まとめ
1972年アイゼンハワー未使用銀貨は、アイゼンハワー元大統領の死去とアポロ11号の月面着陸という二つの歴史的出来事を記念し、激動の1970年代アメリカで発行された記念銀貨です。
経済の不安定さや社会の変化を背景に、一般流通用とは異なる銀含有のコレクター向けコインとして発行され、今もアメリカ現代史を象徴するコインの一つとなっています。
1枚の銀貨がいろいろなことを教えてくれますね。
以上、参考になりましたら幸いです!
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