今日は一銭錫貨と一円黄銅貨を混合したインゴットを作ってみようと思います。
錫の溶解温度は232℃と低く、溶湯に錫を入れることで溶解温度は下がり、鋳造性が増してより大きな インゴットが作れるのではないか、と考えました。
一円黄銅貨です。もったいないので状態の悪いものを選びました。
50g ほど使います。
一銭錫貨です。
第二次世界対戦中の金属不足により発行された錫製の貨幣ですね。
素材成分は、錫が50% 亜鉛が50%です。
こちらは 30g ほど使います。
錫15g 亜鉛33g 銅33g、
だいたい錫20% 亜鉛40% 銅40%ぐらいの比率ですね。
早速 溶かします。
黄銅単体よりは溶かしやすいです。
金型に流し込みます。
固まりました!
やっぱり金型はちょっと予熱をしてから流し込んだ方がいいかもしれませんね。
青棒とグラインダーバフで磨いてみました。ツヤツヤでいい感じです。
錫を入れるとだいぶ 白っぽくなりますね、なんか見た目は銀の地金に近い感じです。
奥にあるのが先日 作製した銀のインゴットです。
重量は73g でした。
これは鋳造時のロスというよりも 削り磨き作業でのロスだと思います。
今回 錫貨を溶かすことでインゴットに錫成分を入れることができ、溶解温度が下がり、鋳造性がアップすることが分かりました。
また インゴットの色合いもシルバーに近くなりました。
以上、参考になりましたら幸いです!
おまけ
その後、最大級の銀銅錫亜鉛インゴットを作製してみました😆
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