1927年イタリア10リラ銀貨の真贋とは!?

日常
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縁があってこの銀貨を入手しました。

1927年 イタリアの10リラ銀貨です。

2頭の馬が引く戦車(クアドリガ)がデザインされています。

ヴィットリオ・エマヌエーレ3世の肖像が描かれています。

銀貨のスペックとしては下記になります。

  • 国:イタリア
  • 発行年:1927年
  • 額面:10リラ
  • 材質:銀貨
  • 品位:銀835
  • 重量:10g
  • 直径:27mm
  • 発行枚数:44,801,000

側面にも 刻印があります。

真贋がちょっと怪しいとのことで検証してみようと思います。

重量は 9.95g、これは問題ありませんね。

直径は 26.93mm、これも問題ないレベルです。

今回 コイン の 局部的な厚さを測るために予備のジャンクノギスを改造してみました。

改造といっても適当な金属ダボを紫外線レジンでノギスに固定しただけです😅

厚みはだいたい1.73mmでした。

測定値から計算すると体積は0.9853c㎥

比重は10.0978g/c㎥

銀品位835の比重は10.2g/c㎥前後なので悪くない数字です。

次に実際に比重を測定してみます。

セロハンテープを使って銀貨にナイロンコードを取り付けます。

体積は1.01c㎥

比重値は9.95g/1.01c㎥=9.8514g/c㎥

こちらも悪くない数字です。

総合的に判定すると銀製の本物で間違いないと思います。

この銀貨は、1920年代のイタリアにおける経済状況や政治的背景を反映しています。

クアドリガは古代ローマの戦車を象徴し、勝利や栄光を表現しているんですね。

ヴィットリオ・エマヌエーレ3世は、イタリア王国の最後の王であり、彼の治世はファシズムの台頭と密接に関連しています。

この時期、イタリアは国際的な地位を確立しようとする中で、銀貨のデザインにもその意図が表れています。

特に、経済危機や社会不安が広がる中で、王国の権威を示すためにデザインが選ばれた可能性があります。

1枚の銀貨が色々なことを教えてくれますね。

以上、参考になりましたら幸いです!

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