私が勤め人時代、会社での残業時にタイムカード前で規定時間がくるのを待っている先輩がいましたが、彼は家と車で重度のローンを抱えていました。
いわゆる時給脳ですね。何時間働いたからこのくらいのお金稼いだってやつです。
自分の収入を時給で換算して考えているうちは、自分の労働力を売っているに過ぎないんですね。
雇用主に自分の労働力と時間を提供した対価として報酬を貰う。
これが一般的な勤め人の働き方になるんですが、労働力を売るということは自分の仕事の成果に関係なく、提供した時間の対価として収入を得ることなので、提供できる時間には限界があります。
そして世の中の大半の労働者は、勤め人として自分の時間を売って収入を得ています。
言ってみれば自分の時間が商品なんですね。しかもそれは世の中に無数に流通しているんです。
世の中に無数にある商品は価格競争が起きて、より原価に近い価格になってしまいます。
バナナの価格を例にすると、1960年代前半までバナナは国内での流通量が少なく、病気のお見舞いなど特別な時しか食べられない高級品でした。
1965年時点のバナナの平均小売価格は現在の物価に換算すると、約1,100円に相当する高級品でした。
しかしその後、1963年の輸入自由化で供給量が増えたことでバナナの値段は下がり続け、現在では200円台で推移しています。
このように供給量が増えると より原価に近い金額でしか販売できなくなるんですね。
労働力も同様です。
そう考えると労働力の原価ってなんでしょうか?
労働力の原価とは、また明日も会社に来て労働力を提供できる程度の費用ということになります。
また元気に働きに行ける費用、生きていくために必要な費用、会社に行くために必要な費用、これらが労働力の原価なんですね。
具体的には衣食住とかの費用ですよね。
勤め人はその原価+αぐらいしか給料を貰えないんです。
だからちょっと基本的な衣食住以外の事にお金を使うと 途端に家計を圧迫する事態に陥るんです。
そう考えると労働力を売っているだけでは いつまで経っても豊かにはなれないんです。
それでは勤め人が裕福になるにはどうすればいいんでしょうか?
それは自分の労働力以外のものを売るしかないんです。
自分の時間を切り売りするんじゃなくて、それ以外の商品を売ったり、自分が働かなくてもお金を稼いできてくれる資産を築くしかないんです。
でも収入を時給で考えているうちは、決して資産を築いたり、自分の商品を持ったりすることはできなくなってしまうんです。
なぜなら、自分の商品作り、自分のビジネスモデル作り、資産形成は、最初は全く収入が入ってこないからです。
しかも収入が入ってこないどころか赤字だったりもします。
時給換算して考える時給脳だと、もうやる気失せますよね。
そんなことで赤字出すくらいなら、今の会社で残業でもしていたほうがいいやと考えますよね。
残業分は来月の給料に即反映されるわけですから即金性があります。
そこが労働力を売るという勤め人思考から抜け出せない原因なんです。
でもそこを乗り越えないと決して裕福になることはないんです。
学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!
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