マルクスの資本論をなるべく分かりやすく説明してみる試み3

事業

前回は労働と剰余価値についての話でした。

今回は『富』と『商品』についての話になります。

突然ですが、『富』とは何でしょうか?

『富』とは、

人に夢や希望を与えてくれるものであり、

生活を豊かにしてくれるものであり、

社会の役に立つものでもあります。

現代の資本主義社会においては、この『富』を『商品』と同じに考えてしまっています。

あなたの人生において、

大切な家族と過ごす時間、

自分が本当に喜びを感じられることの時間、

心の豊かさを感じる時間は『富』ではないでしょうか?

自分の人生の時間や労働力は立派な『富』なんですね。

その『富』を『商品』として資本家に売って、その対価として給料を貰っているんです。

労働力を『商品』として考えてしまっている限り、資本家は労働者の時間を買い続けます。

そして労働者の労働時間は長くなり、自分の時間は無くなっていきます。

自分の時間を売った労働者は労働でひどく疲弊します。

そのため自分の残った僅かな時間で、その疲れやストレスから回復しようとします。

残った時間をなるべく有効活用できるように 時短家電やレトルト食品などを買うでしょう。

宅配スーパーや家事代行サービスなどを利用する人もいるでしょう。

それらを買うためにお金が必要になり、また自分の労働力を売ります。

こうして『労働力』と『お金』と『商品』という歯車が回りだすのです。

この歯車から逃れようとしても、労働者は自身だけではお金を稼ぐことができず、生産手段がある場所で働くしかないのです。

これは自分独自のスモールビジネスを持っていないとも言えるんですね。

資本家は、より資本を増やすため 労働者の労働の密度を高め、長時間労働や人件費の削減をします。

今まで3人でやっていた仕事を1人減らし、2人+残業でまかなうといった具合です。

年々このような合理化対策を施行されることで、労働者はますます不利な立場に追いやられています。

そして労働者側の要求としては賃金の引き上げがほとんどです。

賃上げが実施されたとしても、家族と過ごす時間、心の豊かさを感じる時間が無ければ、本当の意味で豊かになったとは言えません。

私たちに本当に必要なことは、『労働時間の短縮』なんです。

労働時間の短縮こそ、労働者が目指すべきことなのです。

あなたの人生はいったい誰のための人生なんでしょうか?

私たちは、本当の豊かさというものを考えるべき時にきているのではないかと思います。

この世界には、より深い幸福や感動を感じる機会はたくさんあるはずです。

一度しかない自分の大切な人生です。

学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!

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