ドイツの誇り!大鷲バンデスアドラーの知られざる歴史と意味

日常
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ドイツの国章「バンデスアドラー(Bundesadler)」の歴史

  • 起源と制定時期
    ドイツの国章に鷲(アドラー)が使われ始めたのは、8世紀半ばのカール大帝(シャルルマーニュ)の時代にさかのぼります。
    その後、13世紀初頭には「金地に黒鷲」の紋章が神聖ローマ帝国皇帝の紋章として正式に用いられるようになりました。
    15世紀には「双頭の鷲」が神聖ローマ帝国の紋章となり、オーストリアのハプスブルク家にも引き継がれました。
    近代以降も、プロイセン王国、ドイツ帝国(1871年)、ワイマール共和国(1919年)、ナチス・ドイツ(1933年)、そして現在のドイツ連邦共和国(1950年制定)に至るまで、形やデザインを変えつつ一貫して鷲が国章のモチーフとして使われています。

鷲(アドラー)の意味合い

  • 象徴するもの
  • 力強さ・勇猛さ・無敵
    鷲は大型の猛禽類で食物連鎖の頂点に立つことから、ヨーロッパでは古くから力や勇気、無敵の象徴とされてきました。
  • 王権・権威
    古代ローマ帝国でも鷲は皇帝や国家の権威の象徴とされ、神聖ローマ帝国やその後継国家でも皇帝権や国家統一の象徴として重用されました。
  • 神話的意味
    ギリシャ神話ではゼウス、ローマ神話ではユーピテル、ゲルマン神話ではオーディンの使いとされ、空の王者や最高神の使者としても扱われています。
  • 復活・永遠・自由
    キリスト教芸術では復活や永遠の命の象徴とされることもあり、現代ドイツでは「統一・正義・自由」の理念とも結びついています。

まとめ

  • ドイツの国章に鷲が採用されたのは8世紀頃からで、13世紀には国家の正式なシンボルとなりました。
  • 鷲はドイツ史を通じて「力」「勇気」「権威」「自由」などの象徴として一貫して使われてきました。
  • 現在の「バンデスアドラー」は、1950年にドイツ連邦共和国の国章として制定され、伝統と現代的価値観を兼ね備えたシンボルとなっています。

以上、参考となりましたら幸いです!

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