資本主義社会の仕組みは、巨大なフリーマーケットに例えることができます。人々は「お金」というツールを使って、商品やサービスをやり取りし、その交換によって社会が成り立っています。
カール・マルクスが『資本論』で述べたように、資本主義とは、さまざまな商品が集まって形成されている経済システムです。
すべての人は、何らかの商品やサービスを交換し合っています。
「自分はただのサラリーマンで、商品なんて持っていないし、何も交換していない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし実は、サラリーマンであるあなたも、自分の「労働力」という商品を売っているのです。
あなたは、自分の人生の時間、体力、精神力といった労働力を使って、それをお金に変えているのです。
資本主義社会における企業は、商品やサービスを提供しながら、いかに効率よく利益を出せるかを常に追求しています。
そのため、企業は自分たちの利益を最大化できる、高効率で質の高い労働力を求めています。
具体的には、できるだけ若くて健康で、知能が高く、基礎的な教養や学習能力を備え、朝から晩まで休まず働ける、さらには低賃金で文句を言わず、指示された仕事を完璧にこなし、時には指示を待たずに自発的に動くような人材が理想とされています。
さらに、勤務時間外にも自分で仕事に必要な知識やスキルを学ぶような労働者であれば、企業にとっては非常にありがたい存在です。
しかし、たとえそのようなパフォーマンスを発揮したとしても、もらえる給料は決して多いとは言えません。
特に日本の企業では、業界や年齢によって決まった給与テーブルがあり、どれだけ努力しても、その枠から大きく外れることはないからです。
結局のところ、サラリーマンは企業に自分の労働力を提供し、その労働で株主に利益をもたらし、その見返りとして給料をもらっているだけ、というのが現実なのです。
資本主義の仕組みでは、ただ自分の労働力を売るだけでは、なかなか豊かな生活を手に入れることは難しいのです。
その理由は、私たちが購入する商品やサービスも、結局のところ誰かが自分の労働力を売って作り出しているからです。
仮に給料が増えたとしても、その代償として自分の時間が減ったり、家族との時間を犠牲にしたり、ストレスがたまって心身に悪影響が出てしまうんです。
日本で生まれ育つと、多くの人がサラリーマンになるように教育されます。学校では、多くの生徒を教室に集め、協調性を大切にし、先生の指示に従い、全教科をバランスよく勉強し、遅刻や欠席をしない生徒が高く評価されます。これらは、まさにサラリーマンとして求められるスキルです。
では、なぜ国はサラリーマンを増やそうとするのでしょうか?
その理由は、サラリーマンなら「源泉徴収」というシステムを使って効率的に税金を徴収できるからです。
源泉徴収は、ナチスが開発したと言われる画期的な税金徴収システムで、働く人々に税金を取られている感覚をできるだけ与えずに、確実に税金を集めることができるのです。
国は、若者を優れたサラリーマンに育て、20歳前後から60歳を過ぎるまで、サラリーマンとして働かせ、その間に安定して税金を徴収することで国の財政を支えます。
一方で、国はサラリーマンに7日間のうち2日間の休みを与えています。それによって、完全に働き詰めにすることなく、税金を取り続けることができるからです。こうして次世代のサラリーマンもまた、同じように税金を支払う立場に育て上げられていくのです。
このようなシステムにより、国は安定した収入を得て繁栄し、同時に次世代のサラリーマンもまた、同じ道をたどることになります。
この資本主義のサイクルから抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか?
それは、自分だけのスモールビジネスを持つことです。自分の労働力を売る代わりに、他の人に提供できる独自の商品やサービスを持つ必要があります。
例えば、今の世の中にまだ存在しないものや、これまで実現できなかったことを提供できれば、価格を自由に設定することが可能です。
サラリーマンのように固定された給与テーブルに縛られることはなく、収入は無限に増える可能性があります。
でも、そんなことは簡単にできるわけではありませんよね。
学校では、サラリーマンになる方法しか教えてくれませんし、そもそも勉強を教えている先生自身が裕福そうに見えないこともありますよね。
でも、まずはどんなに小さなことでも構いません。会社の給料以外で、100円でもいいので稼いでみましょう。
今では、物販やブログのアフィリエイト、動画制作、情報発信、不動産投資、スキルマーケットなど、さまざまな副収入の手段があります。
100円を稼ぐことができたら、それを少しずつ広げていけばいいのです。
最初は成果が出ず、赤字になるかもしれません。でも、失敗しても諦めずに何度も何度も何度も挑戦し続けることが大切です。
お金は、自由に生きるための土台です。お金がなければ、本当の意味で自由な人生を手に入れることはできません。
ですから、学び、行動し、経済的な自由を目指して、自分らしい生き方を築いていきましょう!
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