女王と王冠の輝き ― 1915年オランダ銀貨が語る歴史とロマン

日常
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本日 こんなものが届きました。

みんな大好き ネコポスです。

早速 開封してみましょう!

中身は オランダの1ギルダー銀貨です。

年号は1915年です。

PCGSで数字も付いて、持っていない銀貨だったので購入してみました。

実質購入価格は5000円弱ぐらいでした。

1915年のオランダ1ギルダー銀貨は、ウィルヘルミナ女王の肖像が描かれた代表的な近代オランダ銀貨です。

このコインのスペック、発行当時の時代背景、そしてウィルヘルミナ女王について詳しく解説します。

1915年1ギルダー銀貨のスペック

  • 額面: 1ギルダー(guilder/ gulden)
  • 素材: 銀(Ag)94.5%(.945 silver)
  • 重量: 約10.0g
  • 直径: 約28mm

これは、ウィルヘルミナ女王の成年像(Mature Head)が描かれた、1910年から1917年の間に発行されたタイプのギルダー銀貨で、銀の品位は94.5%と 流通貨幣としては かなり高純度の銀を使っています。​

補足として、1922年以降に発行された老年像 (Old Head)のギルダー銀貨は品位が72.0%に変更されていますが、1915年のものは94.5%です。

1915年発行当時の時代背景

1915年は第一次世界大戦の真っ只中でしたが、オランダは中立国として参戦しませんでした。

それでも、経済状況は非常に厳しく、多くの労働者が軍務に就き、輸入が困難となり生活物資の供給にも問題が生じました。

オランダはドイツとの間で石炭供給協定を結ぶなどして安定を図っていましたが、連合国によるドイツの孤立政策がオランダ経済にも影響しました。

銀貨自体は、戦時下でも国家の信用や商取引の基盤として重要な役割を担っていました。

銀価格の世界的高騰で、1ギルダー銀貨も貴重な存在となりました。

ウィルヘルミナ女王について

ウィルヘルミナ女王(Wilhelmina, 1880-1962)は、1890年にわずか10歳で即位し、1948年まで約58年間にわたりオランダ女王として君臨しました。

この期間は世界大戦、経済危機、植民地政策など激動の時代でした。

ウィルヘルミナ女王は、若い頃から堅実で強いリーダーシップを備え、国民に「母なる女王」として尊敬され続けました。

第一次世界大戦では中立政策を貫き、第2次世界大戦中には亡命政府をロンドンで指揮し、ラジオを通して国民を励ますなど、困難な時代にオランダ国民を勇気づけました。

コインに描かれた肖像は、若きウィルヘルミナを象徴するもので、彼女の品位ある姿と女王としての威厳が伝わります。


この1915年銀貨は、戦争の影と王国の誇りを象徴し、ウィルヘルミナ女王の時代を伝える貴重なコレクションアイテムです。

以上、参考になりましたら幸いです!

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