18世紀の銀貨を手に入れました!

日常

18世紀と言うと1700年代になります。

1701〜1799年までを18世紀と呼びます。

そんな 18世紀の銀貨を手に入れました!

1790年 スペイン領ペルー カルロス4世 8レアル銀貨です。

1790年というと日本だと寛政2年になります。天明の後、享和の前の元号ですね。

江戸時代後期から明治初期にかけての寛政期(1789年~1804年)に含まれる時代のものになります。

銀貨のスペックとしては 下記のようです。

重量: 27.06g

銀品位: 896

直径: 38.60mm

だいぶ 摩耗していますから 重量 はこんなものでしょう。

直径は若干 楕円形状をしていますが こんなものでした。

荘印らしきものを バチバチ 打たれています。

AliExpress で多くのレプリカ品が売られている銀貨なので 真贋を疑いましたが、重量や寸法、見た目や荘印などで本物で間違いないでしょう。

この銀貨の肖像にもなっている カルロス4世とは一体どのような人物だったんでしょうか?

カルロス4世(1748-1819)は、スペイン国王として知られる歴史的人物です。

彼の治世は、スペインにおける重要な政治的変革と国際的な影響を持つ時期でした。ここでは、彼の生涯とその影響について詳しく見ていきましょう。

生い立ちと家族

カルロス4世は、スペイン王カルロス3世と王妃マリア・アメリアの息子として、1748年11月11日にマドリードで生まれました。彼は、ブルボン家の一員であり、王族としての厚い教育を受けました。幼少期から軍事教育を受け、また政治・経済・文化に関する教育も受けましたが、彼の能力には限界がありました。

政治的キャリアの始まり

カルロス4世は、1788年に父カルロス3世の死後、王位を継承しました。しかし、彼は政治的にはあまり有能ではなく、国家運営を決定づける多くの問題に対して迅速に対応することができませんでした。そのため、彼の治世はその後のスペインの歴史において、「無能な王」として知られることになります。

フランス革命とナポレオン戦争の影響

カルロス4世の治世は、フランス革命の影響を受けた時代でもありました。フランス革命が起こると、周囲のヨーロッパ諸国と同様にスペインもその波に巻き込まれました。特にナポレオン・ボナパルトの台頭後、スペインはフランスの影響下に置かれ、カルロス4世はナポレオンとの複雑な外交交渉を余儀なくされました。

1808年、カルロス4世の治世はスペイン独立戦争(ペニンシュラ戦争)の最中にナポレオンによって打倒される形となります。この戦争は、スペイン人の民族意識と愛国心を掻き立て、国民の抵抗運動を引き起こしました。

退位と晩年

1808年、ナポレオンはカルロス4世を退位させ、その息子であるフェルナンド7世をスペイン国王に任命しました。カルロス4世と王妃マリア・ルイサはフランスに亡命し、そこで余生を過ごしました。彼の政治的遺産は、その無能さと外国勢力による介入によって大きく揺らぎましたが、彼の時代はスペインの歴史の重要な一部です。

影響と評価

カルロス4世の治世は、スペインが政治的に不安定であった時期であり、その後のスペインの近代化において重要な転換点となりました。彼の無能さはしばしば批判されますが、その時代背景や複雑な国際情勢を考慮すると、彼の決定や行動がどのように影響を与えたかを理解することは重要です。

カルロス4世は、スペインの歴史において論争の的となる人物ですが、彼の時代はその後のスペインの形成において重要な過程であり、その影響は今日に至るまで感じられています。

カルロス3世の銀貨も集めたくなりますね。

以上、参考になりましたら幸いです!

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