マリア・テレジアのターラー銀貨を入手しました!

日常
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本日こんなものが届きました。

早速 開封してみましょう!

マリア・テレジアのターラー銀貨です。

フリマサイトで3000円台で購入しました。

出品者はコインのことをよく分かっていないという方でした。

流通によるものなのか結構な摩耗があります。

こちら側にも結構な摩耗が見られます。地金型や鑑賞用としてのコインではなかったと思われます。

年号も1780年です。

詳細が不明なのでまずは物性面から検証していきます。

重量は27.75g、摩耗の状態を考慮すれば問題ない レベルなのかなと思います。

直径は40.35 mm、これも問題ありません。

画像の中央部分の厚みをピンポイントで測定します。

厚さは2.17mmでした。

体積は2.0175×2.0175×円周率×0.217

=2.77475c㎥

比重は27.75g÷2.77475c㎥

=10.0009g/c㎥

銀製で問題ないと思われます。

AIを駆使して色々調べてみました。

このコインの鋳造時期と場所

  • 「S.F.」刻印の意味
    「S.F.」はギュンツブルク造幣局の造幣官名を示しますが、実際には1780年以降のリストライク(再鋳造)コインにもこの刻印が使われ続けています。
  • 鋳造場所
  • 元々はドイツ南部ブルガウ侯領ギュンツブルク造幣局で鋳造されていましたが、ナポレオン戦争で1805年にハプスブルク家がブルガウを失った後、ウィーン造幣局に製造が移されました。
  • 1824年以降はミラノやヴェネツィアでも鋳造されましたが、19世紀後半以降はほぼウィーン造幣局のみで製造されています。
  • 鋳造時期
  • コインの年号は「1780」となっていますが、1780年以降も同じデザイン・年号で再鋳造(リストライク)されており、1890年代~1920年代のウィーン造幣局製が非常に多いです。
  • 現在でも同じ「S.F.」刻印・1780年年号で再鋳造されています。

まとめ表

刻印造幣局鋳造時期備考
S.F.ギュンツブルク1780年~1805年オリジナル
S.F.ウィーン1805年以降(特に1890~)リストライク(再鋳造)
S.F.ミラノ・ヴェネツィア1824~19世紀半ば一部期間のみ

あなたのコインについて

  • 「S.F.」刻印があり、「1780」年号が刻まれているため、オリジナルの1780年製か、もしくはその後のリストライク(再鋳造)です。
  • 現在流通しているものの大半は1890年代以降のウィーン造幣局製リストライクである可能性が高いです。
  • 完全な判別には、エッジの刻印や細部のデザイン、銀の成分分析などが必要ですが、「S.F.」=ギュンツブルク由来の意匠を引き継いだウィーン造幣局製と考えられます。

参考

  • 「S.F.」はギュンツブルク造幣局の造幣官名(Schoebl & Faby)のイニシャル。
  • 1805年以降はウィーン造幣局で同じ刻印・デザインが使われ続けている。
  • 1890年代~1920年代のリストライクが多く流通している。

結論:このコインは、ギュンツブルク造幣局の伝統を引き継いだ「S.F.」刻印のリストライクで、主にウィーン造幣局で19世紀末~20世紀初頭に鋳造されたものと考えられます。

以上 、AI による判定です。

AI判定ではウィーン造幣局で19世紀末~20世紀初頭に鋳造されたものらしいですが🙄

現在流通しているものの大半はウィーン造幣局製なので、可能性としてはありなのかもしれません😅

マリア・テレジアのターラー銀貨、歴史もあって流通している数量も多いので、今後も収集して検証していきたいと思います。

以上、参考になりましたら幸いです!

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