娘が生まれてから、現物資産形成の一環で銀貨などを収集しています。
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貨幣の収集に伴いあまり価値の高くない雑銭なども手に入りますが、自分で保管するだけでなく、何かしら活用できないものかずっと思案していました。
今回、手持ちのコインを使ってコインリングの作製にチャレンジしてみましたので、ブログにて報告したいと思います。
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コインリングの素材として 10銭白銅貨 を使います。
現行貨幣ではないので 貨幣損傷等取締法 には抵触しません。
スペックとしては下記になります。
品位:銅75%、ニッケル25%
量目:3.75g
直径:22.121mm
孔径:4.50mm
図柄:菊花紋章、桐、「十錢」(表面)、八稜鏡、青海波、「大日本」、年号(裏面)
周囲:平滑
発行開始:1920年(大正9年)
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発行年は昭和3年ですね。
昭和8年から発行された10銭ニッケル貨の方が中央の孔径が大きく、作りやすいかもと悩みましたが、純ニッケルの加工性が分からなかったので、今回は10銭白銅貨にしています。
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タングステンのビットで中央の穴を拡大します。
こういう時は有孔貨幣は楽ですね。
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こんな感じで穴空けしました。
穴位置がセンターじゃなかったり、バリ取りが不十分だと後々の仕上がりに影響します。
ここは慎重に行いたいところですね。
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穴径は直径8mmくらいです。
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その後、バーナーで加熱して、水冷させます。
再結晶温度以上に加熱することで、内部応力の除去や結晶粒が肥大化し、延性がアップし、軟化します。銅は急冷させても鉄のように過剰に硬化することは無いそうです。
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バーナー加熱、急冷後です。
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なんか火中品みたくなりましたね。
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ヤフーショッピングで購入したリングストレッチャー がありますが、油圧プレスを持っているのでリングの拡張機能と治具くらいしか使いませんでした。
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コインリングの作製には コインリングボール が不可欠です。
私はAmazonで購入しましたが、ベアリングの球などでも十分代用できると思います。
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治具を使ってコインを押し込みます。
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あまり一度に大きく加工させないようにし、加工後はバーナーで加熱して コイン内部の応力をリセットさせます。
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3回程、加熱→加工を繰り返して加工を進めます。
もとは平らなコインだったのに、ここまで形状が変わりました。
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更に加工を進めます。
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だいぶリングらしく形になりました。
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全体の歪みなどもあるので修正します。
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大まかな形が完成です。
次にバリ取りや表面研磨です。
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磨きました!
大きくイメージが変わりますよね。
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表面研磨のやり方で仕上がり具合も変わってくると思います。
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コイン内側の大日本の文字がお気に入りです。
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妻に手タレになってもらいました。
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この平らなコインがリングになってしまうなんて不思議ですよね。
自分は油圧プレスなどを使いましたが、安価に簡易的に作るだけなら、バーナーと リング調整キット 、あとはコインの中央に穴を空ける事ができればそれほど難しくないと思ます。
自分のお気に入りのコインで世界でただひとつのコインリングを作ってみませんか?
パートナーに送っても喜ばれると思いますよ。
おまけ
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コインリングを作ろうとして割れてしまった寛永通宝
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最初に作ったデンマークの5クローネのコインリング
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