本日 こんなものが届きました。

みんな大好き ネコポスです。
早速 開封してみましょう!


中身は若き日のウィルヘルミナ女王が描かれたオランダの銀貨です。

年号は1897年、オランダの1ギルダー銀貨です。
銀貨のスペックは下記になります。
・素材: 銀(品位:.945 / 94.5%)
・重量: 10.00g(標準値)
・直径: 28.0mm
・厚さ: 約1.9mm
・ミントマーク: 杖(ユトレヒト造幣局)
・プリヴィマーク: 斧(造幣局長 H.L.A. van den Wall Bake)

やはり それなりに摩耗が見られます。

1897年銘の発行枚数は約250万枚ほどです。

この「長い髪のウィルヘルミナ(Long Hair)」タイプは、少女時代のあどけなさが残るデザインとして世界中のコレクターに人気があります。
1897年当時、ウィルヘルミナ女王は17歳でした。
弱冠10歳で即位した彼女ですが、18歳になるまでは母親のエマ王太后が摂政を務めていたため、このコインが発行された1897年は、まさに彼女が親政(自ら政治を行うこと)を開始する直前の、少女時代の終わりにあたる時期です。
当時のオランダや彼女を取り巻く時代背景について、いくつか興味深いポイントをまとめました。
1. 国民の母としてのカリスマ性
1897年前後は、オランダ王室にとって非常に重要な時期でした。
先代のウィレム3世が崩御した際、男子がいなかったためにウィルヘルミナが即位しましたが、当初は王制存続を危ぶむ声もありました。
しかし、聡明で凛とした彼女の姿は国民を魅了し、失われかけていた王室への支持を急速に回復させていきました。
コインに描かれた「長く流れる髪」のデザインは、その若々しさと希望の象徴として、当時の国民に広く受け入れられました。
2. 経済と植民地の黄金時代
19世紀末のオランダは、産業革命が成熟期を迎え、経済が飛躍的に発展した時期です。
植民地支配:
現在のインドネシアにあたる「オランダ領東インド」からの農産物や資源の利益が国庫を潤していました。
国際的な地位:
1899年にはハーグで「第1回万国平和会議」が開催されるなど、オランダは小国ながら国際法や平和維持の拠点としての地位を確立しようとしていました。
3. 社会改革と近代化の波
1897年、オランダでは内閣交代があり、自由主義的な政策が進められました。
義務教育の導入:
ちょうどこの頃(1900年)、義務教育法が成立し、子供たちの教育環境が整備され始めました。
選挙権の拡大:
納税額に基づいた制限選挙ではありましたが、徐々に一般市民の政治参加への道が開かれつつあった時代です。
4. 芸術と文化:アール・ヌーヴォーの流行
文化面では、パリを中心に「アール・ヌーヴォー」が全盛期を迎えていました。
このコインのデザインに見られる優美な曲線や、ウィルヘルミナの髪の表現には、当時の美意識が色濃く反映されています。
この銀貨が発行された翌年の1898年、彼女は18歳で成人し、正式に親政を開始します。
その後、二度の世界大戦を乗り越え、50年にわたってオランダを支える「強い女王」へと成長していく、その前夜の輝きを閉じ込めたのが、この1ギルダー銀貨といえます。
以上、参考になりましたら幸いです!

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