先日フリーマーケットで購入した地方自治60周年記念千円銀貨です。


今回は長崎県の千円銀貨の紹介です。
大浦天主堂と赤い椿が目を引くデザインです。

年号は平成27年です。

デザインには長崎の歴史や文化を象徴する要素が描かれています。
長崎の大浦天主堂は 私の両親が新婚旅行で訪れた地です。
私にとっても、今は亡き母を連れて旅行で訪れた特別な場所です。

デザインの構成
- 建物(大浦天主堂)
中央に刻まれている建物は「大浦天主堂」。
国宝に指定されている、日本最古の現存するキリスト教教会建築です。
フランス人宣教師によって1864年に建てられ、1865年に「信徒発見」の舞台となったことで知られています。
当時、キリスト教が厳しく禁じられていた中で、潜伏していた信徒が宣教師に信仰を明かした出来事は、世界史的にも重要な意味を持ちます。
そのため大浦天主堂は「日本におけるキリスト教伝来と潜伏期・復活の象徴」とされ、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。 - 花(ツバキ)
赤く鮮やかに彩色されているのは長崎県の県花「ツバキ(椿)」です。
長崎の島々や沿岸部では自生が多く、古くから観賞用だけでなく油にするなど生活に根ざしてきました。
椿の赤い花は長崎の自然の豊かさと温暖な気候を象徴しています。
長崎県との関わり
長崎は江戸時代に日本で唯一西洋に開かれた港として発展し、キリスト教との深い関わり、そして海外文化との架け橋となった歴史を持ちます。
大浦天主堂はその象徴であり、同時にツバキは温暖な気候風土を象徴する存在です。
銀貨のデザインは、長崎の「西洋と日本の文化が交わる歴史」と「自然の彩り」の両方を表現していると言えます。
この銀貨は、単なる記念品ではなく、長崎の歴史的な宗教文化と自然美を1枚に凝縮したものとなっています。
以上、参考になりましたら幸いです!
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