名品ギルダー銀貨の横顔:王室、文化、激動の時代背景を深掘り‼️

日常
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こんなものが届きました。

みんな大好き ゆうパケットポストミニです。

早速 開封してみましょう!

1929年オランダ1ギルダー銀貨2枚です。

実質155円/gで狩れました😆

2.5ギルダー銀貨は何枚か持っているのですが、1ギルダーは初めて手に入れました。

1929年オランダ 1ギルダー銀貨のスペック

  • 重量: 10g
  • 直径: 28mm
  • 厚さ: 1.9mm
  • 銀品位: 0.720(72%銀)
  • 表面: ウィルヘルミナ女王の肖像と「WILHELMINA KONINGIN DER NEDERLANDEN」(オランダ女王ウィルヘルミナ)の文字。
  • 裏面: 王冠のついた盾(オランダ王室の紋章)、額面「1 G」と発行年「1929」。

発行当時(1929年前後)のオランダ:時代背景

国際情勢・歴史

  • 第一次世界大戦後のヨーロッパ復興の時代。オランダは戦争への直接参加をしていなかったが、復興と国際協調の流れの中にあった。
  • 1920年 国際連盟加盟。国際社会の一員として新たな役割を果たし始める[4]。
  • 1922年 憲法改正で女性参政権が認められる。男女ともに普通選挙が成立し、民主化が進む。
  • 1929年 世界大恐慌(Great Depression)の始まり。オランダもその影響を受け、経済が深刻な打撃を受ける。
  • 政治的には、カトリック、プロテスタント、社会主義などさまざまな宗派・思想が入り混じり、比例代表制下で多党連立政権が常態となっていた。

文化・社会

  • 社会の多様化:カトリック、プロテスタント、社会主義、自由主義などの各層が分断されつつも、各分野で固有の文化(例:学校、新聞、団体など)が築かれていた。
  • 建築や都市計画:1920年代半ばから、伝統美を重んじる建築と、近代的な合理主義建築が並存。
  • 多文化社会:植民地主義の影響もあり、国内外からの移民や文化の交差がみられた時期でもある。

国際情勢

  • 世界恐慌の影響:アメリカ発の大恐慌はオランダ経済にも波及し、輸出産業への依存度が高かったオランダは失業率増加や生活苦に直面。
  • オランダは中立政策を掲げていたが、1930年代後半から第二次世界大戦へと世界情勢は激変。オランダ本国にも緊張が高まっていく。

歴史・文化的な意義

  • 1ギルダー銀貨は「ギルダー」通貨の伝統を象徴し、庶民から富裕層まで幅広く流通していた身近な貨幣です。
  • 1920年代後半~1930年代前半は、社会の急激な近代化と同時に経済の不安定化が進行し、歴史の転換点にあたる時期でした。
  • この銀貨は、特に王室(ウィルヘルミナ女王)と庶民との間の絆、安定した王政と国家の象徴的な存在でした。

補足

1929年発行のオランダ1ギルダー銀貨は、その仕様(品位0.720)は当時の経済事情や国際的な金本位制からの移行の流れも反映しています。

ウィルヘルミナ女王時代は58年にも及ぶ在位で、彼女の治世下で貨幣仕様も時代に合わせて変化していきました。

この銀貨は、激動する20世紀欧州の一断面と、近代オランダの誇りや困難の歴史を物語る記念的な存在と言えるでしょう。

以上、参考になりましたら幸いです!

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