一般的なプルーフ銀貨セットより、単品の銀貨の方が高く売れるケースがあります。
なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
人間心理とビジネスモデルからの総合解説
1. コレクター心理と希少性
コレクターは「自分が欲しい特定の年号やデザインの銀貨だけを手に入れたい」という強い欲求を持っています。
セットで売られていると「全部はいらないけど、この1枚だけ欲しい」というニーズを満たせません。
単品で販売されると、その1枚の希少性や価値が強調され、「多少高くても手に入れたい」という心理が働きます。
2. 価格の見せ方と心理効果
- アンカリング効果
単品で高値がついていると「それだけ価値がある」と認識されやすくなります。
セットだと割安感が出るため、1枚あたりの価値が薄まって見えることも。 - 心的会計
人は「この1枚のためなら高くてもいい」と思いやすい傾向があり、セット価格より高い単品価格でも納得してしまいます。 - 価値のシグナル
安いセット価格は「お得」ですが、逆に「価値が低いのでは?」と疑われることもあります。
高価な単品は「価値が高い」「希少で良いもの」と認識されやすいです。
3. せどりビジネスモデルの戦略
- せどり(転売)では、銀貨セットをまとめて仕入れ、希少性や需要の高い単品に分けて販売することで、合計の売上を最大化できます。
- セット販売は在庫処分やまとめ買いを促すために割安に設定されがちですが、単品販売は「この1枚だけ欲しい」という強い需要に応えることで、より高値で売れるのです。
まとめ
プルーフ銀貨セットを単品で売る方が合計金額が高くなるのは、
「コレクターの希少性へのこだわり」
「単品の価値が強調される心理」
「高値でも納得して買う心的会計」
といった人間心理が働くためです。
また、せどりビジネスではこの心理を活用し、セットをバラして高値で売ることで利益を最大化する戦略が成立しています。
単品販売は「欲しい人に欲しいものをピンポイントで届ける」ことで、結果的にセットよりも高く売れるのです。
以上、参考になりましたら幸いです!
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