本日こんなものが届きました。

みんな大好き普通郵便です。
早速 開封しましょう!

前から欲しかったキューバの銀貨です。

1949年キューバ20センタボ銀貨です。
大きな星のデザインが特徴的ですね。

このコインは「REPUBLICA DE CUBA(キューバ共和国)」と刻まれ、表面には国章、裏面には「PATRIA Y LIBERTAD(祖国と自由)」の文字と大きな星がデザインされています。
1949年発行の「20センタボ銀貨」は、以下のスペックを持ちます。
項目 | 内容 |
---|---|
額面 | 20センタボ(0.20キューバ・ペソ) |
発行年 | 1949年 |
素材 | 銀90%(.900)、銅10% |
重量 | 5.0グラム |
直径 | 23mm |
厚さ | 1.4mm |
発行枚数 | 約1,317万枚(13,170,000枚) |
造幣場所 | アメリカ・フィラデルフィア造幣局 |
デザイン | 表:キューバ国章/裏:星と「PATRIA Y LIBERTAD」 |
状態 | 1962年3月13日に法定通貨として廃止 |
銀含有量 | 0.1447トロイオンス(約4.5g) |

重量的には問題ありません。
サイズ感としては100円玉に近いです。
アメリカのフィラデルフィア造幣局製なんですね。
1949年発行時のキューバの国際情勢・歴史・文化
歴史的背景
- 1949年のキューバは「キューバ共和国(第一次共和国)」時代(1902–1959)にあたり、名目上は独立国家でしたが、アメリカ合衆国の強い影響下にありました。
- 1898年の米西戦争後、1902年に独立を果たしましたが、アメリカは経済・軍事・政治面で大きな権益を持ち続けていました。
政治情勢
- 1940年代のキューバは、民主主義的な憲法(1940年憲法)に基づく政治体制が敷かれていましたが、汚職や選挙不正が横行し、政情は安定していませんでした。
- 1944年から1948年までラモン・グラウが大統領、1948年からカルロス・プリオ・ソカラスが大統領を務めていました。
- しかし、経済格差や社会不安、アメリカ資本の支配、政治腐敗が深刻化し、国民の不満が高まっていました。
経済・社会
- サトウキビ産業が経済の中心で、アメリカ資本が多くの農地や企業を所有していました。
- 都市部では西洋文化の影響を受けた華やかな生活がある一方、農村部では貧困や教育・医療の遅れが目立ちました。
- アメリカ人観光客が多く訪れ、ハバナは「カリブのラスベガス」と呼ばれるほどナイトライフやカジノが栄えていました。
文化
- キューバ音楽(ソン、ルンバ、マンボなど)が世界的に人気となり、ラテン音楽の中心地としての地位を築いていました。
- 「PATRIA Y LIBERTAD(祖国と自由)」というスローガンや星のモチーフは、独立や自由への強い憧れと誇りを象徴しています。
その後の歴史的転換
- この銀貨が発行された約10年後、1952年にフルヘンシオ・バティスタがクーデターで政権を掌握し、独裁体制を築きます。
- 1959年にはフィデル・カストロらによるキューバ革命が成功し、社会主義国家キューバが誕生しました。
この銀貨の意義
- 1949年の20センタボ銀貨は、アメリカの影響下にあったキューバが独立国家としてのアイデンティティを強調しつつも、経済的には米国に依存していた時代の象徴です。
- コインの「祖国と自由」「星」「国章」などの意匠は、キューバ人の誇りと独立心を表現しています。
- この時期の銀貨は、キューバ革命以前の「古き良きキューバ」を象徴する歴史的遺物として、コレクターや歴史ファンに人気があります。
まとめ
1949年のキューバ20センタボ銀貨は、銀90%・重さ5gの流通銀貨で、アメリカの影響下で独立と自由を模索していたキューバの歴史と文化を象徴するコインです。
発行から約10年後、キューバは革命によって大きく変貌しますが、この銀貨はその激動の直前の時代を物語っています。
1枚の銀貨がいろいろなことを教えてくれますね。
以上、参考になりましたら幸いです!
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