こんなものが届きました。

みんな大好き普通郵便です。
早速 開封してみましょう!

中身は朝鮮1銭銅貨3枚です。
主に大韓帝国末期から日本統治時代初期にかけて発行されたものです。
どれも小型ですね🙄

これが一番程度が良さそうです。
大韓帝国時代の貨幣ですが大阪造幣局製で、初期の光武9年〜10年(1905年〜1906年)に発行されたのは大型で外径が一回り大きいです。

画像の1銭は隆熙2年(1908年)なので小型になります。
「1 CHON」と英語表記があり、中央には鳳凰(フェニックス)が描かれています。
主なスペックは以下の通りです:
- 名称:朝鮮1銭銅貨(1 Chon, 1 Jeon, 1錢)
- 発行年:主に1907年(光武11年)、1909年(隆熙3年)など
- 発行体:大韓帝国(後に日本の保護国・統治下)
- 材質:銅(約98%)、錫(1%)、亜鉛(1%)
- 直径:22.5mm
- 重量:4.2g
- 図柄(表):「一錢」の文字、周囲に桜やムクゲ(韓国の国花)、梅などの花のリース
- 図柄(裏):鳳凰(フェニックス)、漢字・ハングル・英語で「1 CHON」「大韓」「一錢」などを刻印
- 発行枚数:約9,200,000枚(1909年)
発行当時の時代背景
大韓帝国末期と日本の影響
- 大韓帝国(1897~1910年)は、朝鮮王朝が近代国家への転換を目指して成立しましたが、国内の財政基盤が脆弱で、周辺列強(日本・中国・ロシアなど)の圧力を強く受けていました。
- 1894~95年の甲午改革を経て、租税や財政制度の近代化が進められましたが、国家財政は依然として弱く、軍備拡張やインフラ整備も十分には進みませんでした。
日本の保護国化と貨幣制度
- 1905年、日露戦争後に第二次日韓協約が締結され、朝鮮は日本の保護国となりました。
- この時期、日本の貨幣制度が朝鮮にも導入され、従来の「文銭」や「両」に代わり、「圓(ウォン)」とその補助単位「錢(チョン、Chon)」が使われるようになりました。
- 朝鮮1銭銅貨は、こうした近代的貨幣制度の一環として発行され、表記も漢字・ハングル・英語が併記されているのが特徴です。
日本統治時代の始まり
- 1910年には韓国併合により朝鮮は日本の直轄統治下に入り、貨幣も日本円と等価で流通するようになりました。
- この時代、インフラや教育制度の整備が進められましたが、言論・結社の自由は厳しく制限され、朝鮮の伝統的な社会構造や経済も大きく変化しました。
コインの歴史的意義
- 朝鮮1銭銅貨は、朝鮮が独立国家から日本の影響下に置かれ、やがて植民地化されていく過程を象徴する貨幣です。
- デザインには大韓帝国の国章や伝統的なモチーフ(鳳凰、ムクゲ)が使われ、近代化と伝統の両面が表現されています。
- こうしたコインは、当時の政治的・経済的な転換期を物語る貴重な歴史資料となっています。

まとめ
小型朝鮮1銭銅貨(1 CHON)は、朝鮮が近代国家へと移行する激動の時代に発行された近代貨幣です。
日本の影響下で発行され、デザインや材質も日本の貨幣に酷似しています。
発行当時は、近代化と国際化、経済安定化の象徴としての役割を担っていましたが、同時に国内外の混乱や植民地化への過渡期を物語る歴史的資料でもあります。
1枚のコインが色々なことを教えてくれますね。
以上、参考になりましたら幸いです!
コメント