本日、こんなものが届きました。

早速 開封してみましょう!

入念に梱包されています。


在外貨幣の光武2年 朝鮮2銭5分白銅貨です。
ここ最近、在外貨幣にハマっていて 値段の安いものをちまちまと収集しています😆
フリマサイトでクーポンなどを使用して実質200円台で購入しました😅
朝鮮2銭5分白銅貨の基本仕様
- 発行期間:1892年(開国501年)~1901年(光武5年)
- 重さ:4.6g
- 直径:20.5mm
- 素材:銅75%、ニッケル25%(白銅)
- 図柄:表面に額面(「二銭五分」)と李花(朝鮮王朝の象徴)、裏面に龍の図柄
- 発行機関:仁川典圜局・龍山典圜局
発行当時の時代背景とは
近代化と通貨制度改革
19世紀末から20世紀初頭の朝鮮(大韓帝国)は、近代国家への転換を目指して貨幣制度の改革を進めていました。
従来の複雑な貨幣体系を整理し、1圜=100銭=500分とする新しい十進法貨幣体系を導入。
その補助貨幣として2銭5分白銅貨が発行されました。
白銅貨の濫造・偽造と経済混乱
この白銅貨は、耐久性や美観に優れる一方で、発行後しばらくして濫造や偽造が横行しました。
発行には「官鋳」(政府公式製造)、「特鋳」(特権階級の委託製造)、「黙鋳」(黙認された私的製造)、「私鋳」(完全な非合法製造)など複数のルートが存在し、偽物の流通が深刻化しました。
偽造や濫造の結果、貨幣価値が急落し、日本円との交換レートも大きく崩れ、経済混乱の一因となりました。
明治34年(1901年)頃には、日本円1圓に対し白銅貨で93圜以上が必要となるほど信用が失墜し、貿易の停滞や破産者の続出を招きました。
在外貨幣としての役割
2銭5分白銅貨は朝鮮半島だけでなく、日清戦争や義和団事件などの影響で中国東北部や日本の一部、台湾などでも流通し、在外貨幣としても利用されました。
特に銀貨不足時には補助貨幣として重要な役割を果たしました。
日本の影響と貨幣制度の統一
日本は朝鮮半島の経済混乱を背景に、1905年には貨幣制度を日本と統一し、大阪造幣局での鋳造へと移行しました。
これにより、朝鮮独自の白銅貨の発行は終了し、日本円が主流となっていきました。
まとめ
朝鮮2銭5分白銅貨は、大韓帝国が近代化を目指して導入した新貨幣制度の象徴的なコインですが、濫造・偽造による経済混乱や、日本による貨幣制度統一のきっかけとなった歴史的な貨幣です。
コレクター市場では発行年や状態によって価値が大きく異なり、特定年号には高額なものも存在します。

1枚のコインが色々なことを教えてくれますね。
以上、参考になりましたら幸いです!
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