【明治31年 竜50銭銀貨】スラブを比較して鑑定眼力を鍛えよう!

日常
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最近、手頃な竜銀貨を集めるのにハマっております。

鑑定眼力を鍛える目的もあって、NGCの評価基準別にスラブを購入してみました。

左からAU50、AU53、AU55

明治31年の竜50銭銀貨のNGCスラブ品です。

評価結果は、AU50、AU53、AU55と近接した結果のものです。

NGC(Numismatic Guaranty Corporation)は、世界的に認められたコイン鑑定機関であり、コインの評価には「シェルドン・グレーディングスケール(Sheldon Grading Scale)」を採用しています。

このスケールは1から70までの数値でコインの保存状態を評価し、数値が高いほど状態が良いことを示します。

  • MS(Mint State):未使用流通品(MS60~MS70)
  • PF(Proof):プルーフ貨(PF60~PF70)
  • AU(About Uncirculated):準未使用(AU50~AU58)
  • XF(Extremely Fine):極美品(XF40~XF45)
  • VF(Very Fine):美品(VF20~VF35)
  • F(Fine):並品
  • G(Good):劣品
  • AG(About Good):極劣品

AU50、AU53、AU55の評価基準の説明としては下記のようなものです。

  • AU50:コインの高い部分に明らかな摩耗があり、光沢(ミントラスタ―)は部分的に残る程度。ディテールの約4分の1に摩耗が認められるが、全体的なデザインはしっかりしている。
  • AU53:AU50より摩耗が少なく、摩耗部分は高い部分に限られる。ディテールの損失はさらに少なく、光沢もより多く残る。
  • AU55:摩耗はごくわずかで、ほとんど未使用の状態に近い。ディテールの損失は最小限で、光沢もかなり残っている。
  • 摩耗面積の目安
    • AU50:高い部分を中心に全体の約20~25%に摩耗
    • AU53:摩耗は約15~20%
    • AU55:摩耗は約10~15%以下
  • ディテールの残存率
    • AU50:約75~80%
    • AU53:約80~85%
    • AU55:約85~90%

これらの基準を踏まえ、実際に見ていきましょう!

まずは竜図面です。

AU50
AU53
AU55

こうして見ると AU53 が一番 摩耗が少ないようにも見えますが、わずかな差だと思われます。

次に 五十銭面ですが、

AU50
AU53
AU55

葉脈の部分などを見ると AU55が一番 摩耗してるようにも見えますが、平滑面の傷はAU55が少ないような気もします。

ちょっと近接した鑑定結果なので分かりにくいですね😅

XF、AU、MSとかの比較の方が分かりやすかったかもしれません🙄

まずはよく見て、この鑑定結果の差が見極められるように鑑定眼力を鍛えていきたいと思います。

以上、参考になりましたら幸いです!

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