私が勤め人時代の会社の上司は複数の持病持ちで、何か体調が悪ければ会社を休んで頻繁に病院に行っていました。
昼食後のデザート代わりによく錠剤を飲んでいました。
たぶん今でも飲んでいるんじゃないでしょうか?
彼の考えとしては、病気は医者に治してもらう、というものでした。
病気を治すのは自分の役割ではなくお医者さん、という役割分担が出来ていたんですね。
当然、仕事でもきっちり役割分担が出来ていて、これはオレの仕事じゃねーとかメンドクセーこともよく言っていました。
時折、部下の私が風邪などで体調を崩して急な有給休暇を申請する際も、開口一番『病院行ってくださいね!』と必ず言っていました。
そもそも風邪をひくとはどういう状態のことでしょうか?
発熱し、セキが出て、鼻水が出て、喉や頭や身体の節々が痛くて、倦怠感に襲われるとかでしょうか?
正確には、細菌やウイルスなど人間にとって悪いものが身体の中に入ってきて、その身体の免疫機能が働いてその悪いものを排除しようと戦ってくれているんです。
その結果として、発熱したり、セキや鼻水が出るんです。
言ってみれば、発熱やセキや鼻水は症状なんですね。
そしてそれは免疫機能が正常な身体の反応なんです。
身体の免疫機能が正常に働いていれば、いずれその身体にとって悪いものは排除されるでしょう。
そして、その身体の免疫機能が頑張って戦ってくれたら、次に同じような細菌やウイルスが来ても、初戦よりも容易に勝利することができるはずです。
もしかしたら戦いにすらならないかもしれません。
そこでもし、風邪をひいて病院にいって抗生物質などの薬を処方されて飲んだとしましょう。
細菌性の風邪であれば抗生物質の効果は絶大なので、おそらく風邪の諸症状は急速に治まるはずです。
多くの人は『やっぱり医者の薬はよく効く、もっと早く行けば良かった』と思うでしょう。
ですが、せっかく身体の免疫機能たちは戦って 身体にとって悪いものを排除しようとしているのに水を差すことになります。
これは例えるなら、免疫軍と風邪軍の決戦の最中に真上から核兵器をぶっ放すようなものなんです。
これでは次回、同じように身体にとって悪いものが来ても 免疫軍の戦力が弱まっているのでまた核兵器をぶっ放さないといけなくなるんです。
そういうことを繰り返していると、どんどん身体の免疫力が弱くなって しまいには薬に頼らないと風邪一つ自力で治すことが出来なくなってしまうんです。
風邪をひいてしまったとは、言い換えれば 自分の身体の免疫機能アップのチャンスとも言えるんですね。
戦い方によっては以前の自分より強くなれるんです。
なんかちょっとカッコイイですね😆
だから、風邪をひいた人に『病院に行け』は間違えで、『家に帰ってゆっくり休め』が正しい判断なのです。
ただ、症状が出なくなって、身体にとって悪いものを排除できなくなってしまったら、それは正真正銘の病気なので病院に行った診てもらった方がいいです。
風邪をひいてしまったら、十分な栄養と睡眠をとって自力で治すように心がけたほうが、自身の免疫機能も強化され 風邪をひきにくくなり、結果的に時短にも繋がると思います。
以上、参考になりましたら幸いです。
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