私が以前 勤め人だったとき、会社の後輩くんに投資関連の基礎的な知識を教えてあげたことがありました。
その後輩くんは理系大学院卒の秀才で技術系の仕事を真面目にやっているような男です。
その時点で労金でつみたてNISAをやっており、いわゆる手数料の高いボッタクリファンドに毎月投資をしておりました。
まずはネットバンクを開設し、SBI証券や楽天証券などのネット証券に乗り替えることを強くお勧めしました。
併せて企業型DCもやっている会社だったので、企業型DCの攻略法 についても教えてあげました。
元々 地方銀行や労金をメインバンクにしているような男だったので、取っ掛かりは苦労しましたが、ネットバンクやネット証券も開設したみたいでした。
その数カ月後、どうなったのか聞いたところ、仕事が忙しくて面倒くさくなって結局止めてしまったそうです。
『せっかく色々と教えてあげたのになんだよ』とは思いましたが、勤め人で真面目に仕事をしていれば仕事以外のことは優先順位が低くなってしまうのはしょうがないと思います。
それが自分の将来にとってどんなに大切なことだったとしてもです。
この日本という国の勤め人は
真面目であればあるほど
行動や思考の殆どを仕事で囲われてしまって
仕事以外のことは何も考えなくていいよと
無力化されてしまうんですね。
特に大企業の大組織、大資本の下で真面目に働いていると、自分の能力のキャパシティの限界まで仕事で吐き出さされ、仕事以外のことが何も手につかなくなってしまうんですね。
それは言ってみれば、人を無力化させる圧が常に掛かっている状態なんです。
きつい仕事でプレッシャーを常に掛けられ続けると仕事が終わって家に帰っても落ち着かない、土日などの休みの日でも常に仕事のことを考えてしまいます。
仕事以外のこと、例えば家具を買って自分で組み立てるとか、乗っている車のメンテナンスをするとか、契約上の手続きをするとか、自分で計画的に考えて行動をするようなことができなくなってしまうんですね。
勤め人はその形態上、ビジネスモデルを細分化した狭い分野の業務には優れているかもしれません。
ですが、人としての総合力はどんどん弱くなってしまうんです。
だから勤め人をやっていると、『安心・安全・保証・面倒なことはお任せ』みたいな言葉にすごく弱くなってしまうんですね。
勤め人の情弱にはまり込んでしまい、そこから抜け出す気力もない状態になってしまうと完全に詰みです。
自分独自のスモールビジネスを立ち上げるにしても、自分の強み、自分の才能などを磨き上げる時間が絶対に必要になってきます。
勤め人をやることでキャパシティが限界だと、そういった時間は取れないし、そもそも考えることもできません。
自分の強みは何なのか?
それを獲得し、磨き上げるためにはどうすればいいのか?
今の立場からどう変わればいいのか?また今の状況を上手く利用できないか?
そういったことを戦略的に考えて行動していかなければなりません。
今の仕事に忙殺され、思考停止することは止めましょう。
学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!
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