祖国と自由の輝き――1949年キューバ銀貨が語る歴史とロマン‼️

日常
Oplus_131104

本日こんなものが届きました。

みんな大好き普通郵便です。

早速 開封しましょう!

前から欲しかったキューバの銀貨です。

1949年キューバ20センタボ銀貨です。

大きな星のデザインが特徴的ですね。

このコインは「REPUBLICA DE CUBA(キューバ共和国)」と刻まれ、表面には国章、裏面には「PATRIA Y LIBERTAD(祖国と自由)」の文字と大きな星がデザインされています。

1949年発行の「20センタボ銀貨」は、以下のスペックを持ちます。

項目内容
額面20センタボ(0.20キューバ・ペソ)
発行年1949年
素材銀90%(.900)、銅10%
重量5.0グラム
直径23mm
厚さ1.4mm
発行枚数約1,317万枚(13,170,000枚)
造幣場所アメリカ・フィラデルフィア造幣局
デザイン表:キューバ国章/裏:星と「PATRIA Y LIBERTAD」
状態1962年3月13日に法定通貨として廃止
銀含有量0.1447トロイオンス(約4.5g)

重量的には問題ありません。

サイズ感としては100円玉に近いです。

アメリカのフィラデルフィア造幣局製なんですね。

1949年発行時のキューバの国際情勢・歴史・文化

歴史的背景

  • 1949年のキューバは「キューバ共和国(第一次共和国)」時代(1902–1959)にあたり、名目上は独立国家でしたが、アメリカ合衆国の強い影響下にありました。
  • 1898年の米西戦争後、1902年に独立を果たしましたが、アメリカは経済・軍事・政治面で大きな権益を持ち続けていました。

政治情勢

  • 1940年代のキューバは、民主主義的な憲法(1940年憲法)に基づく政治体制が敷かれていましたが、汚職や選挙不正が横行し、政情は安定していませんでした。
  • 1944年から1948年までラモン・グラウが大統領、1948年からカルロス・プリオ・ソカラスが大統領を務めていました。
  • しかし、経済格差や社会不安、アメリカ資本の支配、政治腐敗が深刻化し、国民の不満が高まっていました。

経済・社会

  • サトウキビ産業が経済の中心で、アメリカ資本が多くの農地や企業を所有していました。
  • 都市部では西洋文化の影響を受けた華やかな生活がある一方、農村部では貧困や教育・医療の遅れが目立ちました。
  • アメリカ人観光客が多く訪れ、ハバナは「カリブのラスベガス」と呼ばれるほどナイトライフやカジノが栄えていました。

文化

  • キューバ音楽(ソン、ルンバ、マンボなど)が世界的に人気となり、ラテン音楽の中心地としての地位を築いていました。
  • 「PATRIA Y LIBERTAD(祖国と自由)」というスローガンや星のモチーフは、独立や自由への強い憧れと誇りを象徴しています。

その後の歴史的転換

  • この銀貨が発行された約10年後、1952年にフルヘンシオ・バティスタがクーデターで政権を掌握し、独裁体制を築きます。
  • 1959年にはフィデル・カストロらによるキューバ革命が成功し、社会主義国家キューバが誕生しました。

この銀貨の意義

  • 1949年の20センタボ銀貨は、アメリカの影響下にあったキューバが独立国家としてのアイデンティティを強調しつつも、経済的には米国に依存していた時代の象徴です。
  • コインの「祖国と自由」「星」「国章」などの意匠は、キューバ人の誇りと独立心を表現しています。
  • この時期の銀貨は、キューバ革命以前の「古き良きキューバ」を象徴する歴史的遺物として、コレクターや歴史ファンに人気があります。

まとめ
1949年のキューバ20センタボ銀貨は、銀90%・重さ5gの流通銀貨で、アメリカの影響下で独立と自由を模索していたキューバの歴史と文化を象徴するコインです。

発行から約10年後、キューバは革命によって大きく変貌しますが、この銀貨はその激動の直前の時代を物語っています。

1枚の銀貨がいろいろなことを教えてくれますね。

以上、参考になりましたら幸いです!

コメント