1954年チェコスロバキア国民蜂起10周年記念25コルナ銀貨を入手しました!

日常
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色々とご縁があって この銀貨を入手しました。

1954年発行のチェコスロバキア 25コルナ記念銀貨です。

この銀貨は、スロバキア国民蜂起10周年を記念して発行されました。

表面には、チェコスロバキアの国章と「ČESKOSLOVENSKÁ REPUBLIKA」(チェコスロバキア共和国)と刻まれています。

裏面には、軍服を着た兵士が描かれています。

兵士はライフルを肩にかけ、軍服にマントをまとった姿で、力強く歩く姿勢が表現されています。

背景には建設中の建物やクレーンが描かれ、共産主義下での工業化と戦後の国家再建の進展を象徴しています。

このデザインは、第二次世界大戦中の解放闘争と戦後の復興を祝うもので、1950年代の社会主義体制下でのプロパガンダ的要素も含んでいます。

額面を表す25コルナと1944年と1954年の間に「29.8.」(8月29日)が刻まれています。

これは、1944年8月29日に起こったスロバキア国民蜂起を記念するものです。

国民蜂起(ほうき)とは、特定の国や地域において、国民が政府や占領勢力に対して武力を用いて反抗する行動です。

この国民蜂起はナチス・ドイツに対する重要な抵抗運動であり、チェコスロバキアの解放の象徴とされました。

銀貨のスペックです。

  • 額面: 25コルナ
  • 発行年: 1954年
  • 品位: 500銀
  • 重量: 16g
  • 直径: 34mm

重量は問題無いです。

スロバキア民衆蜂起

スロバキア民衆蜂起(スロバキアみんしゅうほうき)は、第二次世界大戦中の1944年8月29日から10月28日まで、スロバキアで発生した大規模な武装抵抗運動です。

この蜂起は、ナチス・ドイツの占領とその傀儡政権であるスロバキア共和国に対する反抗を目的としていました。

背景

スロバキアは1939年にナチス・ドイツの影響下で独立したように見える傀儡国家として成立しましたが、実際にはドイツの支配を受けていました。

スロバキアの指導者ヨゼフ・ティソは、ナチスと協力し、反ユダヤ政策を推進しました。

このような状況に対する不満が高まり、スロバキア国内での抵抗運動が活発化しました。

Jozef Tiso:Wikipediaより引用

蜂起の経過

蜂起は、スロバキアの軍人やパルチザン、宗教指導者などが中心となり、バンスカー・ビストリツァを拠点に始まりました。

約80,000人の兵士と18,000人のパルチザンが参加し、ドイツ軍に対して戦闘を行いました。

蜂起は最初の数週間は成功を収めましたが、ドイツ軍の反撃により次第に制圧されていきました。

蜂起の結果と影響

蜂起は1944年10月27日に終息しましたが、その後も一部のパルチザンはゲリラ戦を続けました。

スロバキア民衆蜂起は、ナチス・ドイツに対する重要な抵抗運動の一つとされ、スロバキアの歴史において重要な位置を占めています。

戦後、スロバキアは連合国側として認識され、ナチスの支配から解放されることとなりました。

毎年8月29日には、スロバキア民衆蜂起を記念する行事が行われ、国民的な意義を持つイベントとして位置づけられています。

この蜂起は、スロバキアの民族的アイデンティティや抵抗の象徴として、現在でも重要視されています。

1枚の銀貨がいろいろなことを教えてくれますね!

以上、参考になりましたら幸いです。

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