以前、雑銭から出てきたイギリスのシックスペンスコインをアクセサリーに加工してみましたが、白銅貨だったので、銀貨のシックスペンスが欲しくてフリマサイトで手に入れてみました。
手に入れたシックスペンス銀貨です。
エリザベス2世がデザインされたオーストラリアのシックスペンス銀貨です。
イギリスではエリザベス2世がデザインされたシックスペンスは白銅貨しかないんですね。
エリザベス2世はリボンで髪を束ねたヤングヘッドです。このデザインでいつ頃の年代のコインか分かる人もいると思います。
『+ELIZABETH·II·DEI·GRATIA·REGINA·F:D:』と刻印されています。
裏には『SIXPENCE ADVANCE AUSTRALIA 1957』と刻印されています。
イギリス王のエドワード7世から1908年に贈られたオーストラリアの国章を挟み、ガンガルーとエミューがデザインされたオーストラリアらしい銀貨です。
1957年のコインです。流通コインだったので傷や汚れ、摩耗もありますが、年式を考えたら程度はいい方と思います。
素材は銀500で、重さは約2.8gです。
娘に贈る銀貨なので洗浄したいと思います。
重曹とアルミホイルを組み合わせた酸化還元反応を使って洗浄します。
まずは銀貨が入れられる小さめの茶碗を用意します。
アルミホイルを敷きます。アルミホイルは一度ぐしゃぐしゃにして凹凸を付けます。
凹凸を付けることで銀貨を置いたときに接触面積を少なくすることができます。
重曹を使います。
重曹を小さじ一杯ほど入れます。
熱湯を200ccほど入れ、よくかき混ぜて銀貨を投入します。
洗浄具合を確認しながら銀貨を取り出します。
あまり摩耗させたくはなかったので、なるべく早く取り出しました。
洗浄後の銀貨です。
一部黒ずみが残ってしまった箇所は消しゴムで擦ると綺麗になりました。
洗浄前とは違い、銀貨らしく光り輝くようになりました!
この洗浄方法は銀貨のみならず、シルバーアクセサリーなど銀製品全般にも使える手法なので試してみて下さい。
銀製品の黒ずみや変色は、硫黄成分による硫化が原因です。
重曹とアルミホイルを反応させると水素が発生し、この水素がシルバー表面の酸化銀を還元して、光り輝く銀と水に変えてくれるんですね。
アルミホイルと重曹の化学反応式は、次のとおりです。
Al+NaHCO3+3H2O ↓ Al(OH)3+NaOH+CO2+H2
試しに娘に銀貨を与えてみたところ、ピカピカしているのが気に入ったらしくなかなか離してくれません。
娘にはこの銀貨のように今より光り輝いてほしいです。
それが父の願いです。
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