【新NISA対応】新NISAとiDeCoはどちらを優先すべきなのか?

事業

来年から実装される新NISA、非課税投資枠の大幅な拡大と制度の恒久化など今までのNISAとは大きく進化しております。

新NISAばかりが大きく取り上げられていますが、iDeCoも制度的にはとても優れたものです。

ただ分かりにくい複雑怪奇なiDeCoの制度面から、投資を知らない人たちからは敬遠されてしまっているのも事実です。

投資関係は新NISA一本で、iDeCoには一切手を付けないという人も多いと思います。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、国民年金や厚生年金とは別に個人で任意に形成できる年金制度の一つです。
個人型の年金制度のため加入は任意で、申込、掛金の拠出、掛金の運用の全てを自分で行い、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受け取ることができます。
公的年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための一助となります。

車で例えると任意保険のようなものでしょうか?

実際に国民年金だけだと現状の受給額は「月平均5.6万円」で、物価高の昨今だとそれだけで生活していくのはかなり苦しいですよね。

自営業やフリーランスなどの方には活用をお勧めしたい制度です。

ただ、iDeCoの最大のネックは、60歳まで運用資金を引き出せないことなんです。

まあ、もともと退職金や年金的な位置付けなものなので、手元にお金があると使ってしまうようなタイプの人にはちょうどいいとも言えます。

しかも最近では法改正で75歳まで引き出すのを先送りできるようにもなりました。

またiDeCoのもう一つのネックは運用益には税金は掛かりませんが、受け取り時に課税されてしまうことです。

この受け取り時の課税関係は個人によって状況が異なるので、一概に正解はありません。

一時金として受け取るには退職所得扱いで退職所得控除が適用され、年金として受け取る場合は雑所得扱いです。

出口戦略の一つとして、受け取り方法を考えていたほうがいいですね。

そしてiDeCoの最大のメリットとしては、掛け金が全額所得控除になるのです。

仮に年収500万円の会社員がiDeCoで月々の掛金1万円をおこなったとしましょう。
1年間で1万円×12=12万円の拠出【所得控除】になります。
所得税は10%、所得税軽減額は12万円×0.1=12,000円
住民税は10%、住民税軽減額は12万円×0.1=12,000円

iDeCoによる税制優遇額は合計12,000円+12,000円=24,000円になります。

12万円の拠出に対して本来払うべき税金が24,000円安くなるんです。

これは拠出した時点で+20%の利益が確定されているようなものなんですね。

言い換えると96,000円で12万円の積立をしているようなものなんです。

このような拠出した金額が全額所得控除になるのは新NISAなどには無い特権です。

個人的には、iDeCoに拠出して節税できた分を新NISAで運用する。

この選択がもっともベストではないかと考えます。

そしてiDeCo受け取り時に非課税範囲内になるように拠出していけば、拠出時に20%分節税運用益も非課税なので、完全に新NISAの上位互換になります。

やるのであれば20年超の長期間の拠出が前提ですし、民間の貯蓄型保険などをやるよりは比べ物にならないくらいのリターンも期待できます。

やはりお金について学んでいくのは大事ですね!

資本主義ゲームのルールを理解して、なるべく有利なポジションで資産形成を進めたいですよね。

お金は自由の土台です。そして自由に生きるためにはお金は避けて通れない話題であり、お金がなければ自由には生きられません。

学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!

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