【コレクター必見‼️】1968年メキシコ25ペソ銀貨の3タイプを判別する“2つのチェックポイント”

日常
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先日 購入したメキシコオリンピック記念銀貨セットです。

この銀貨、実はたった一つの額面一つの年号にも関わらず製造の違いで3種類ものバリエーションが存在します。

今回はこの3タイプが揃ったセットを確認し、それぞれの「手変わり」の秘密を徹底解説します。

まずはベースとなるタイプ1、これが最も多く流通した通常品です。

このタイプを基準に、違いを探します。

【表面】鷲がくわえる蛇の舌を見てください。この舌は、まっすぐに伸びていますね。

【裏面】五輪マークも確認しましょう。五つの輪は、上下のズレがなく一直線にきれいに整列している「アラインド・リング」が特徴です。

次に、最初の「手変わり」であるタイプ2です。  

このタイプも【表面】の蛇の舌はタイプ1と同じく、まっすぐ伸びています。  

では、どこが違うのか。  

答えは【裏面】の五輪マークです。

タイプ2では、中央の輪がわずかに低い位置にあり、そのため全体として「五輪の中央が少し沈んでいる」ように見えます。  

この配置は、一般的に「低位置リング」や「ドロップト・リング」と呼ばれます。

さらに細かいポイントとして、五輪マークの重なり方があります。  

タイプ2では、右端の輪がその左隣の輪の「上」を通過するように重なっている個体が知られています。  

また、細かな観察ポイントとして、うら面の「MEXICO」のMの足が、タイプ1に比べてやや細く見えるケースもあります。  

ただし、このあたりは摩耗や個体差も影響するため、「補助的な目印」として参考程度に見ると良いでしょう。

そして、いよいよこのセットの目玉。  

最も稀少とされるタイプ3です。

タイプ3の識別は比較的分かりやすいです。  

【表面】の鷲と蛇に注目してください。  

タイプ1・タイプ2ではまっすぐだった蛇の舌が、タイプ3では明らかに湾曲しており、くいっと曲がっているのが分かります。  

これがタイプ3最大の識別ポイントです。

次に【裏面】の五輪マークを見てみましょう。  

タイプ3もタイプ2と同じように、中央の輪がやや低い位置にある「低位置リング」です。  

ただし、五輪の重なり方がタイプ2と異なります。  

タイプ3では、右端の輪がその左隣の輪の「下」を通過するように見える重なり方をしています。  

さらに、うら面の「MEXICO」のMの足が、タイプ1やタイプ2と比べて太く、ややずんぐりした印象に見える個体が多いとされています。  

これもあくまで実物を見分ける際の参考ポイントとして押さえておくと良いでしょう。

こうした3タイプが生まれた背景には、金型の摩耗による交換や、デザインの修正が行われたことが関係していると考えられています。

特に、低位置リングのタイプは、五輪マークの配置が問題視されてデザインが修正されたとも言われています。

以上、参考になりましたら幸いです!

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