ヤフーオークションでこんなのを見つけました。
50円玉に穴が開いてないエラーコインですね。50万円とはかなりの額ですね。
前回の自作片面無刻印エラーコインのブログ が好評だったので、今回は穴無しエラーコインを自作できないか試してみようと思います。
50円玉で試すのは 貨幣損傷等取締法 に抵触する恐れがありそうなので、比較的大きさが似ているデンマークの硬貨を使います。
デンマークの25オーレ硬貨です。
群馬県館林市の尾曳稲荷骨董市に行ったときに旧家蔵出無選別古銭から入手したコイン です。
大きさの比較はこんな感じです。
直径で2mmほどデンマークのコインの方が大きいです。
また、画像では 分かりにくいかもしれませんが日本の50円玉と比較すると若干黄ばんだ感じです。
どちらのコインも白銅貨ですが、デンマークのコインはニッケルの割合が少なく銅が多いのかもしれません。
穴埋めには電気工作用のハンダ線の塊を使います。
だいたい 穴埋めができるくらいの体積の塊を作製しました。
ちなみに鉛レスの このハンダ線を使ってます。
こんな感じに穴部分にハンダの塊を入れ、プレスで穴に合わせ変形させ、穴埋めをする作戦です。
なぜか家にある 20t のプレス機を使おうかと思いましたが、容量がありすぎてコインがペチャンコになってしまいそうなので今回は見合わせます。
コインリング作製用のプレス機でプレスします。
コインリングの作製は過去にこのブログ で紹介しているので よろしければ ご覧ください。
そんなに力を入れなくてもハンダは変形して穴を埋めてくれました。
どうしても素材の色の違いがあるので不自然な感じです。
50円玉なら色の差が少ないので もっと自然な感じになるかもしれません。
あとハンダの塊の量も ちょっと多かったです。
うまくごまかすために真鍮のブラシで磨きたいと思います。
なんとなく マシにはなりましたが、やはり素材の色の違いは隠せません。
ですが穴はしっかり 埋まっていて、指で強く押した程度では取れることはありません。
こうなったら 禁断の青棒バフ研磨です!
プルーフコインみたいにはなりましたが、どうしても素材の色の差が目立ちます。
今回の検証で、プレスを使うと結構簡単に有孔貨幣の穴埋めができることが分かりました。
本格的にやるのであれば、同一素材から円筒形に切り出したブロックを穴部分にプレスでカシメてしまえば、素材や色の違いは全く無く、見た目だけでは判別できないレベルのものが作れると思います。
切削やプレス、カシメなど製造業系の知識を持ってる人であれば さほど難しくはないと思います。
冒頭で紹介したヤフーオークションのエラーコインが本物か偽物かは分かりませんし、出品を否定する意図も全くありません。
ですが、こういった方法でエラーコインを作製することができるということを知っておいても損はないかと思います。
もしエラーコインを購入するのであれば、信頼できるところから購入するのが間違いないですね!
以上、参考になりましたら幸いです!
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