マルクスの資本論をなるべく分かりやすく説明してみる試み2

事業

前回、マルクスの資本論の内容を噛み砕いて説明してみました。

今回は労働と剰余価値についてもう少し詳しく説明したいと思います。

ある工場で手作りの木製の椅子を生産していたとします。

その工場では工場労働者が日給10,000円で働いています。

ある日、その労働者が作り出した木製の椅子の市場価値が15,000円だったとしたら、5,000円分は資本家のものになります。

この5,000円のことを剰余価値と呼びます。

5,000円は工場労働者が労働をすることによって生み出されたもので、資本家は何もせずにその5,000円を手にしているんですね。

これは言ってみれば労働者は資本家に搾取されているんです。

もしこれを毎日繰り返し、同じような労働者の数が増えたとしたらどうなるでしょうか?

資本家の利益はどんどん膨らんでいくんですね。

労働者は自分の労働力を提供した対価として給料を受け取ります。

ですが給料以上の価値を生み出したとしても、それは資本家の利益となり、資本をますます増やす手立てとなっているんです。

言ってみれば、給料は労働が生んだ価値よりも低いんです。

日本では市場にあふれる商品、日用品から電化製品に至るまで、多くのものが国産品ではなくなっています。

これは先程の説明した剰余価値をさらに増やすために、日本よりも安い給料で労働力を提供してくれる海外に生産をシフトしたためです。

この大量生産大量消費の資本主義社会では、常に安い給料で働いてくれる大量の人材が求められています。

資本家は労働者の労働力から如何にたくさんの価値を引き出せるのかを常に考えています。

価値を引き出すためにはどうすればいいでしょうか?

先程の剰余価値を考えると、労働者になるべく長時間労働をさせて限界まで労働力を引き出したほうがいいですよね。

労働時間を増やせば増やすほど絶対的剰余価値も増えるので、簡単に利益を増やしたい資本家にとっては労働者に長時間労働をさせることが最も簡単な手段なんです。

私たちが過酷な労働環境の中でひたすら働き続けなければならないのはなぜでしょうか?

労働者の労働力は、雇用主側に渡されると雇用主が要求する働き方に従わなければなりません。

ですが、労働者は逃げられないのです。

そこには、

自分が望んで仕事を選択したという自負

仕事を辞めたら経済的に破綻し生活できないという恐怖

自分の仕事を最後までやり遂げたいという責任感

こういったものが存在するからです。

資本家側にとっては実に都合のいい、仕事の責任感に満ちた労働者の姿です。

資本主義社会になってから労働者の過重労働は始まりました。

資本家が資本を増やすにはこれが最も効率の良い働かせ方だからです。

このシステムの中から逃れようとしても、自分の労働力を売ることしかできない労働者は逃れることはできません。

自分の『労働力』という商品を売り続け、資本主義の価値増殖の運動の中に巻き込まれていくしかないのです。

そこから逃れるためには自分の『労働力』以外のモノを売らなければいけません。

そのために自分独自の商品、スモールビジネスを作っていくんです。

何度失敗しても、諦めずに挑戦するんです。

最初は成果なんか出ずに赤字を垂れ流しちゃうかもしれません。

それでも諦めずに失敗しても失敗しても諦めずにチャレンジし続けるんです。

商品を持てば自分の労働力を売らなくてもよくなります。

やりたくもない仕事に自分の大事な人生の時間を使うこともありません。

一度しかない自分の大切な人生です。

学んで、行動して経済的自由への道を切り開いて、自分が自分らしく生きるために人生を構築していきましょう!

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