地方自治60周年記念銀貨:宮城の誇り・伊達政宗と慶長遣欧使節船の秘密

日常
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先日フリーマーケットで購入した地方自治60周年記念1000円銀貨幣です。

妻の出身地でもある宮城県です。

結婚前は全く縁のない地域でしたが、結婚してからは年に何回かは行くようになりました。

「伊達政宗」と「慶長遣欧使節船」が描かれていますね。

年号は平成25年です。

東日本大震災は平成23年3月11日に発生し、震災から約2年後の復興期にあたります。


伊達政宗について

伊達政宗(1567年~1636年)は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した東北地方の有力な大名で、「独眼竜」として知られます。

彼は宮城県を中心とした広大な領地を治める仙台藩を開き、その初代藩主でした。

政宗は若い頃に右目を失いましたが鋭い政治手腕と勇猛な戦術で勢力を拡大し、豊臣秀吉や徳川家康と巧みに関係を築きました。

1601年、徳川家康の許可を得て現在の仙台市に仙台城を築き、城下町の開発を進めました。

この仙台藩は当時、日本で有数の大藩であり、米の豊富な産出や金山の開発で経済的にも強力な基盤を持っていました。

政宗は軍事だけでなく文化面でも優れた人物で、ヨーロッパとの交流にも積極的であったため、当時としては非常に国際的なリーダーでした。


慶長遣欧使節について

慶長遣欧使節は、伊達政宗が慶長13年(1608年)に派遣した外交使節団の船旅を表しています。

使節団はスペインやローマ教皇庁への派遣を目的に、藩の外交・通商の拡大を目指しました。

使節の中心人物は家臣の支倉常長(はせくら つねなが)で、彼らはヨーロッパに渡り文化・宗教・交易の交渉を行いました。

この使節団の航海は、宮城・仙台藩が当時の日本の中で最も先進的で国際的な地域の一つだったことを象徴しています。

伊達政宗がこのような大規模な海外派遣を行ったことは、地方大名としては異例であり、その先見性と外交手腕は特筆に値します。


宮城県の歴史における意義

この銀貨のデザインは、単に人物や船を描くだけでなく、伊達政宗が宮城県の発展に果たした重要な役割と、彼が牽引した国際交流の歴史を象徴しています。

政宗が築いた仙台藩の基盤の上に、地域の文化と経済は発展し、さらに海外と交流を持とうとした先駆的な一面が強調されています。

つまり、この銀貨は宮城の歴史で最も誇るべき時代の象徴として、伊達政宗と慶長遣欧使節船をデザインに採用することで、地域の誇りと歴史の深さを伝えています。


この記念銀貨は、宮城県の歴史に欠かせない人物である伊達政宗と、彼が関わった慶長遣欧使節船という国際的な挑戦を象徴しています。

政宗の広い視野とその時代背景が感じられる、大変意義深いエピソードです。

以上、参考になりましたら幸いです!

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