先日、PCGSにグレーディング依頼を出していたコインが帰ってきましたが、一部のコインがPVC Residue(ポリ塩化ビニル汚れ)でスラブに入りませんでした。
スラブに入らなかったのは、明治37年の竜10銭銀貨です。
よく見ると 若干 青味がかかっているように見えます。
PVC汚れは放置しておくとコインをどんどんと侵食してしまうので、汚れに気がついたら なるべく早い段階で除去するのが望ましいようです。
除去するには、アセトンや無水エタノール、アンモニア水などで できるそうです。
ただ どの薬品も入手性に難があるので、ご家庭にもあるような薬品で除去できないか検証してみようと思います。
消毒用エタノールを使ってみます。
ドラッグストアで500ml 600円ぐらいで売っています。
飲用不可になります😅
検証には、以前フリーマーケットで購入した1966年の400銀ハーフダラーを使います。
どちらの面もいい感じに青味がかっています。
それでは検証していきましょう!
コインが入るぐらいの小さい容器を用意し、消毒用エタノールを入れます。
そこにハーフダラーを入れ、
1分ほど漬けてみます。
浸漬後、流水だけで洗い 柔らかいマイクロファイバーのタオルで優しく拭きます。
若干 青味が薄くなったような気もしますが、そんなに変化はない気もします。
冬場で液温が低かった可能性もあるので、エタノールを電子レンジ600W10秒ほど加熱してから再度 1分間浸漬します。
確かに最初よりは青味は薄くなりましたが、完璧に除去されたという感じではないですね。
30分とか1時間とか長い時間 浸漬すればもっと綺麗になるかもしれません。
最後にシルバークリーナーを使って10秒ほど 浸漬してみました。
めっちゃ綺麗になりました!
なんかもう別のコインみたいです。
これは完全に PVCは除去されていると思います。
今回の検証では、消毒用のエタノールでもある程度のPVC汚れは除去できることが分かりました。
次回、機会がありましたらアンモニア水などを使ってPVC汚れ除去の検証してみたいと思います。
以上、参考になりましたら幸いです!
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