三菱サラリーマンで有名な穂高唯希さんの著書『#シンFIRE論』を読みました!

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「ぼんやり」生きるか、「自分の意思」で生ききるか。これは、穂高 唯希さんの著書『#シンFIRE論』の核心に迫る問いです。本書は、お金、情報、対人関係、投資における考え方を再構築し、精神的・経済的な自立を目指す人生戦略を提示しています。日本FIRE(Financial Independence, Retire Early)界の第一人者として、穂高さんは「主体的に生きる力」を読者に授けたいと考えています。

第1章: 選択の思考法 – 一度きりの人生、他人にゆだねるな

この章では、「自分の意思」で生きるための思考法が語られます。穂高さんは、現代社会の情報過多において、多くの人が日常の小さな選択に時間を取られてしまいがちだと指摘します。そのため、「決断疲れ」が生じ、重要な意思決定が鈍くなります。

決断疲れを減らす「意志力の最適化」

「意志力の最適化」とは、日々の選択肢を最小限にすることです。例えば、毎朝の服装や食事をルーティン化することで、重要な意思決定に使うエネルギーを節約することができます。これにより、自分の意志を最大限に発揮する余裕が生まれます。

情報に惑わされない洞察力の磨き方

さらに、情報に振り回されないための「洞察力」が重要です。ネット上やメディアに流れる膨大な情報をそのまま受け入れるのではなく、自分にとって本当に必要な情報を見極める力を養うべきです。穂高さんは、情報の取捨選択こそが「自分の意思」を強化する鍵であると強調します。

第2章: 遮断の思考法 – 研ぎ澄まして動物的五感を磨け

現代の社会では、あまりに多くの情報にさらされています。これが私たちの「幸福センサー」を鈍らせ、何が自分にとって本当に大切かを見失わせています。この章では、そうした外部からのノイズを遮断し、自分の感覚を研ぎ澄ます方法について解説されています。

情報遮断して「幸福センサー」を高めよ

「情報遮断」とは、自分にとって不要な情報を意識的に排除することです。スマートフォンやSNSに依存する生活を見直し、デジタルデトックスを実践することが推奨されています。そうすることで、日々の小さな幸せに気づきやすくなり、「幸福センサー」が鋭敏になります。

脱社畜のための思考法

また、現代の働き方に対する批判も展開されています。多くの人が「社畜」として働き、自己犠牲を強いられています。穂高さんは、「自分の意思」で働くことが大切であり、そのためには仕事をどう選び、どう進めるかを主体的に考える必要があると述べています。

第3章: 対人の思考法 – 利他の精神で心地よく生きる

人間関係においても、自分の意思を持つことが大切です。ただし、それは他人を支配するという意味ではありません。むしろ、他人の立場を理解し、利他的に生きることが、自分の精神的な安定にもつながると穂高さんは述べています。

人は一面ではなく多面的であるという話

人間関係の中で重要なのは、「相手を多面的に見る視点」です。一面的な評価や先入観に基づくコミュニケーションでは、お互いに理解が深まりません。相手の多様な側面を受け入れることで、より健全な人間関係が築けます。

不毛な「マウント合戦」から決別せよ

また、現代の社会に蔓延する「マウント合戦」にも触れています。他人と競い合い、自分の優位性を証明しようとする行為は不毛であり、それにエネルギーを使うべきではないと主張します。

第4章: 目標の思考法 – 最高の景色が見える気高い山に登ろう

人生の目標を設定する際、穂高さんは「高い志」を持つことを勧めています。自分が登りたい山の頂上に何があるのかを明確にし、そのための最短ルートを逆算して考える「逆説的思考法」が紹介されています。

ミッション最短ルートの「逆説的思考法」

これは、目標を達成するためのプロセスを、終点から逆にたどる思考法です。まずは「どの山に登るか」を決め、そこに至るための最短ルートを冷静に分析します。この逆算的な視点が、目標達成の効率を上げる鍵となります。

負の感情=執着を手放す

また、目標を追い求める際に、執着や負の感情にとらわれてはいけないと警告しています。執着は自由な発想や判断を妨げるため、目標達成の妨げとなります。

第5章: 集中の思考法 – 自らの頭で考えて考えて考え抜け

集中力を高めることは、FIRE達成においても重要な要素です。この章では、タスクの分解法や時間の効率的な使い方が解説されています。

小さなタスクの分解法

大きな目標やプロジェクトを進める際、全体像に圧倒されることがあります。そこで、穂高さんは「小さなタスク」に分解することを推奨しています。小さなステップに分けることで、進捗を可視化し、モチベーションを保つことが可能になります。

スマホの奴隷になるな。「すきま時間」の攻略法

さらに、スマートフォンに時間を奪われないようにすることも重要です。「すきま時間」を有効活用し、常に生産的な状態を保つための工夫が必要です。

第6章: 常識の思考法 – 世間体の呪いから自由になれ

この章では、世間の常識や固定観念にとらわれないことの重要性が語られています。

常識という名の「重たい鎧」を脱ごう

「常識」は多くの場合、自分を守るための「鎧」として機能しますが、同時にその鎧が重荷となり、自分らしい人生を妨げることがあります。穂高さんは、その鎧を脱ぎ捨て、自由に生きる勇気を持つべきだと提案しています。

第7章: 価値観の思考法 – 唯一無二の物差しを持て

最後の章では、時間、仕事、お金に対する価値観について述べられています。

自分の時間単価はいくら?

時間は最も貴重な資源です。自分の時間の価値を具体的に計算し、その価値に見合った使い方をすることが重要です。

お金があれば幸せ?

また、お金そのものが幸福をもたらすわけではないと指摘しています。大切なのはお金をどう使い、どのように自分の人生に意味を与えるかです。


以上が、穂高唯希さんの『#シンFIRE論』の主要な内容です。

人生において色々と気づきを与えてくれる素晴らしい本だと思います。

機会がありましたら 一読することを是非お勧めいたします。

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