海外製の偽物の銀貨が日本に入ってくる経路や、コレクターが偽物を掴まないための対策について詳しく解説します。
1. 偽物銀貨の日本への流入経路
海外製の偽物銀貨は、主に以下の経路で日本に入ってきます。
- 海外ネットショップやオークションサイトから個人輸入
中国や東南アジアなどで製造された偽物が、eBayやAliExpressなどの海外ECサイトを通じて日本の個人や業者に直接販売されるケースが多いです。 - 国内のフリマサイト・オークションサイトへの出品
海外から仕入れた偽物を国内のメルカリ、ヤフオク、ラクマなどのフリマ・オークションサイトで転売する業者や個人が存在します。 - 並行輸入業者や一部のアンティークショップ経由
並行輸入を謳いながら、実は激安の模倣品を海外から仕入れて国内で販売する業者もあります。

2. コレクターが偽物を掴まないための対策
基本的な対策
- 信頼できるコインショップや公式鑑定済み品を選ぶ
PCGS、NGCなど世界的な鑑定会社のスラブ(密封ケース)入りコインを選ぶと、偽物のリスクが大幅に減ります。
地方在住者向け:ネット購入時の注意点
フリマ・オークションサイト利用時の具体的注意点
注意点 | 詳細・理由 |
---|---|
出品者の評価・プロフィール確認 | 評価が極端に少ない、最近作成されたアカウントは要注意。 |
写真の質・角度 | 公式画像やぼやけた写真、複数角度がない場合は危険。実物写真か確認。 |
商品説明の詳細 | 説明が曖昧、サイズや重さの記載がない場合は疑うべき。 |
スラブ入りかどうか | スラブ入り(PCGS/NGC等)の場合は鑑定番号や写真を公式サイトで照合。 |
価格が相場より極端に安い | 安すぎる場合は偽物の可能性が高い。 |
取引履歴の確認 | 同じ写真や説明文が他の出品物で使い回されていないか調査。 |
コインの真贋判定の具体例
- 重さを測る:本物の銀貨は決まった重さ(例:新1円銀貨は26.96g前後)。大きく外れる場合は偽物。
- 直径・厚みの測定:本物と異なるサイズは偽物の可能性が高い。
- エッジや刻印の精度:ギザギザや刻印が粗い、斜めになっているなどは偽物の特徴。
その他の対策
- 購入前に専門家やコインショップに画像鑑定を依頼
オンラインで画像を送って鑑定してもらうサービスも活用可能。 - 疑わしい場合は購入を控える
少しでも不安があれば、取引を見送る勇気も大切。

3. まとめ
地方在住でネット取引を利用せざるを得ない場合でも、上記の注意点を徹底することで偽物を掴むリスクを大幅に減らせます。
特に「スラブ入り」「出品者の信頼性」「写真の質」「重さ・サイズの確認」は必須ポイントです。
万が一偽物を掴んだ場合に備え、返品・返金対応が可能なサイトや決済方法を選ぶのも重要です。
以上、参考になりましたら幸いです!
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