概要
1916年、第一次世界大戦中のロシア帝国は資源不足や国内の製造能力の問題から、一部の銀貨の製造を日本の大阪造幣局に依頼しました。
これにより「10コペイカ」と「15コペイカ」銀貨に、大阪造幣局で鋳造されたものが存在します。

大阪造幣局製の特徴
- 発行年:1916年のみ
- 額面:10コペイカ銀貨、15コペイカ銀貨
- 材質:銀
- 特徴的な識別点:通常ロシアで鋳造されたコインには双頭の鷲の下にミントマーク(造幣局記号)が入りますが、大阪造幣局製のものにはこのミントマークがありません。

発行背景
- ロシア帝国は戦時中の資源不足により、自国で十分なコインを製造できなくなり、日本の大阪造幣局に製造を依頼しました。
- 大阪造幣局で製造されたロシア銀貨は、1916年の10コペイカと15コペイカのみであり、他の年や額面には存在しません。
コレクター的価値
- 発行枚数が少なく、特に大阪造幣局製と判別できるものはコレクターの間で人気があります。
- 市場価格は保存状態やグレードによって異なりますが、未使用品や美品は数千円から数万円で取引されています。
識別方法
- 1916年銘の10コペイカ・15コペイカ銀貨で、双頭の鷲の下にミントマークがないものが大阪造幣局製です。
- 目視で10枚ほど確認すれば1枚程度は大阪造幣局製が混じっていることもあるとされています。

比較表
項目 | 10コペイカ銀貨 | 15コペイカ銀貨 |
---|---|---|
発行年 | 1916年 | 1916年 |
製造場所 | ロシア/大阪造幣局 | ロシア/大阪造幣局 |
識別点 | ミントマーク無しが大阪製 | ミントマーク無しが大阪製 |
コレクター価値 | 高い | 高い |
まとめ
1916年のロシア10コペイカ・15コペイカ銀貨には、大阪造幣局で製造された希少なバリエーションが存在します。
これらはミントマークの有無で判別でき、コレクター市場でも高い人気を誇ります。
以上、参考になりましたら幸いです!
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