本日こんなものが届きました。

先日のオークションワールド主催の第44回オークションで落札したコインが届きました。
早速 開封してみましょう。

入念に梱包してくれています。
2枚落札しました。

1枚目はこれです。


スペイン領メキシコで発行された8レアル銀貨です。
【コインの詳細情報】
発行年: 1780年
統治者: カルロス3世(CAROLUS III)
造幣局: メキシコシティ(ラベルの「MO」はメキシコを指します)
試金者(Assayer): FF
※この時期のメキシコ・ミントで品質管理を担当していた人物のイニシャルです。
素材: 銀(品位:.903)
注目すべきポイント:
チョップマーク(CHOPMARKED)
スラブのラベルに「CHOPMARKED」と記載されており、コインの両面(特にカルロス3世の顔付近)に、漢字のような小さな刻印が多数打たれているのが確認できます。
これは、18〜19世紀にかけてこの銀貨が中国(清朝)などのアジア圏に流通した際、現地の商人や両替商が銀の純度を確認するために打った「受領印」です。
【歴史的背景】
当時、スペイン領の8レアル銀貨(通称:ピラーダラー、本カスティリャなど)は、その信頼性の高さから、世界貿易における「国際通貨」として広く使われていました。
貿易銀としての役割:
メキシコで採掘された銀がスペイン船で運ばれ、中国の茶や絹、陶磁器の買い付けに使用されました。
「本カ」という呼び名:
日本でも幕末から明治初期にかけて、このカルロス3世や次代のカルロス4世が描かれた銀貨は「本カ(本当のカルロス)」と呼ばれ、貿易決済に利用されていました。
【この銀貨の歴史的価値】
貿易銀の王様: 当時のメキシコ産銀貨は純度が高く、国際決済の基準となっていました。
アメリカ合衆国でも、1857年まで法定通貨として流通していた歴史があります。
チョップマークの評価:
かつてはチョップマークは「損傷」とみなされ価値が下がることが多かったのですが、現在は「東洋貿易の歴史を物語る証拠」として、あえてチョップマーク入りの個体を探すコレクターが増えており、一つのジャンルとして確立されています。
【鑑定状況について】
NGCでは、チョップマーク(当時の商人による刻印)がある個体については、通常の数値によるグレーディング(MS60など)を行わず、このように 「CHOPMARKED(チョップマーク付き)」 という表記でディテール鑑定としてホルダーに封入するのが一般的です。
数値こそ付きませんが、NGCのスラブに入っていることで、「コイン自体の真贋」が保証されているため、コレクションや資産としての安心感は非常に高い状態です。
以上、参考になりましたら幸いです!

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